小祝さくら2打差2位浮上 気まぐれな強風に負けずバーディー量産67!大会初Vへ猛チャージ ショット修正が奏功

 9番でショットを放つ小祝さくら 
 10番でバーディーパットを決めた小祝さくら
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 「女子ゴルフ・明治安田レディス・第2日」(8日、土佐CC=パー72)

 14位から出た小祝さくら(25)=ニトリ=が7バーディー、1ダブルボギーの67をマーク。通算7アンダーで、首位と2打差の2位に浮上した。苦手意識のある今大会でも、意外性を発揮して大会初優勝を狙う。通算9アンダーの鈴木愛が単独首位をキープ。45位スタートの上田桃子が66をマークし、トップと3打差の3位につけた。

 風にも負けず一気のチャージだ。気まぐれに向きが変わり、最大瞬間風速17・5メートルを記録した強風の中で、小祝は「毎ホール違う風が吹いて、アウトはよく分かんなくて」と、首をかしげながらもバーディーを量産。「80点のゴルフ」とまずまずの満足感を得た。

 インから出て前半3バーディーと調子良く飛び出したが、17番パー3で4パットのダブルボギーをたたいた。それでも、「風が強くてスコアを気にする暇がなくて」と悪い流れは引きずらず、後半の1、8番はアイアンショットでピンから3メートルへチャンスメーク。6、9番はロングパットを沈め、首位との差を一気に2打へと縮めた。

 ホールアウト後の取材では、意外な言葉が多かった。前週の開幕戦、ダイキン・オーキッド・レディースは9位。今週もここまで順調なだけに、オフの練習の成果が良かったのかと思えば「それが合宿の成果は、ほぼゼロなんです」と首を振った。今週は、開幕戦で見えたショットの課題を修正したのが奏功。1月に竹田麗央と行ったタイ合宿も決して無駄ではなかった。

 合宿期間を振り返り、竹田は「上げるアプローチが苦手で、さくらさんにいろいろ聞いた」とツアー通算9勝の技を吸収したという。一方で、小祝は「麗央ちゃんは高くてスピンのある球を打てる。自分は50ヤード(以内)のスピンが苦手。イメージ的に参考にしています」と後輩の技から学ぶことも。互いに参考にするつもりが、される側にもなっていた。

 今季はプレーヤーズ委員長に就任した。学生生活では「基本は避けてきた」というリーダーポジションも挑戦するなど、小祝にとって今年は変革の1年かもしれない。それだけに「苦手意識がある」という今大会で意外性を発揮して、コロっと勝つ可能性は少なくない。

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