3位浮上の仁井優花 狙うは初優勝 名字と同じ“2位”はいらない 逆転へ「しっかり伸ばしたい」

 「女子ゴルフ・ダイキン・オーキッド・レディース・第3日」(2日、琉球GC=パー72)

 4位から出たツアー未勝利の仁井優花(21)=エレコム=が5バーディー、1ボギーの68をマーク。通算9アンダーで首位と4打差の3位に浮上した。ジュニア時代から惜敗は多かったが、名字と同じ読みの2位(にい)ではなく、逆転での初優勝を狙う。3位から出た岩井千怜が65で回り、通算13アンダーで単独首位に浮上。トップから出た西郷真央は1打差の2位に後退した。6年ぶりにツアー復帰を果たした元賞金女王の森田理香子はイーブンパーで28位。

 “2位”はいらない。逆転優勝を射程圏に捉え、仁井は「4打差だと、まだ可能性はある。明日しっかり伸ばしていけたら」と闘志を燃やした。68を出して4位から3位に一歩前進。最終日は二歩前進で、初優勝まで駆け上がる。

 「昨日よりはいい印象ではなかった」と調子はイマイチだったが、後半にエンジンがかかった。前半で一つ伸ばすと、折り返しの10番は9Iで放った第2打を1メートルにピタリとつけてバーディーを奪った。続く11番パー5も残り70ヤードからの第3打を1メートルに寄せて、チャンスをものに。一時は8打差あった首位との差を、得意の短いクラブを中心にじわじわと詰めていった。

 初優勝への鍵は、ここ一番での勝負強さ。ジュニアから同じ関西出身の山下美夢有らと競い合い、数多くの大会で優勝した一方で、惜敗も多かった。ロープ外から見つめていた母は「よく『仁井さんが“2位”だね』と言われたんです」と打ち明けた。昨季も10月の樋口久子・三菱電機レディースではプレーオフに敗れて2位になるなど、勝ちきれなかった。

 昨年は優勝争いで自分にプレッシャーをかけすぎた。ただ、今回はオフに調子を崩したことで「あまり自分に期待していない。(かえって)そこがいいのかな」と気負いはない。今まで独学中心だったパターも、同じ所属の男子ツアー2勝・平田憲聖からアドバイスをもらって、着実に地力をつけてきた。

 特有の芝目の強い高麗グリーンも「タッチが合ってラインも読みやすい」と好相性だ。豚足を煮た郷土料理『てびち』が好物という21歳。沖縄は水が合うだけに、巡ってきた大きなチャンスをものにしたい。

 ◆仁井優花(にい・ゆうか)2002年10月8日、大阪府東大阪市出身。6歳からゴルフを始めた。大院大高では、1学年後輩に川崎春花がいる。21年11月に2度目の挑戦でプロテスト合格。昨季はメルセデスランキング27位に入り、初シードを獲得した。趣味は料理、映画観賞。ヤーデージブックのカバーには、自作デザインのユニコーンのイラストが施されている。163センチ。

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