スコア誤記で失格の菅楓華 父の言葉で助けられた「そこで立ち止まっていたら絶対に前に進めない」
「女子ゴルフ・JLPGA新人戦・加賀電子カップ」(6日開幕、グレートアイランドC=パー72)
96期生の菅楓華(18)=日章学園3年=が5日、練習ラウンドで最終調整を行った。来季前半戦の出場権を懸けたQTファイナルステージで5位に入りながら、過少申告のスコア誤記で失格になったことについて思いを語った。
大きな挫折を味わったが、気持ちはすでに前を向いていた。菅は4日にJLPGAから失格処分の連絡を受け、その日のうちに自身のSNSで「このような結果になったことは本当に情けない」と反省の弁を表明。この日は「前半戦が見えていたので悔しいですけど、やってしまったことは仕方ない」としっかりと受け止めていた。
1日の最終ラウンドを終えた後に、大きな落とし穴が待っていた。72のトータルスコアは合っていたものの、アテスト会場で提出したスコアカードのホールバイホールに2カ所の誤りがあった。11番のボギーをパーとしてしまったことで過少申告に。読み合わせも行ったが「パット数も計算してたのに、そのときは頭がいっぱいになっていた」と、その場では気づけなかった。
だが、未来ある18歳に周囲は優しかった。SNSでは多くの励ましのコメントが寄せられ、父からは「そこで立ち止まっていたら絶対に前に進めない」。菅は「その言葉で助けられた。切り替えて次の目標に向かいます」と顔を上げ、目前の新人戦へ気持ちを向けていた。



