馬場咲希 まるで「プロゴルファー猿」の旗つつみ 「『包みました』みたいな」ミラクルショットで16位浮上

 「女子ゴルフ・ニトリ・レディース・第3日」(26日、小樽CC=パー72)

 前日順延となった第2ラウンドの残りと第3ラウンドが行われた。アマチュアの馬場咲希(18)=東京・代々木高=は10番から再開した第2ラウンドを73で回り、続く第3ラウンドで7バーディー、2ボギーの67をマーク。通算5アンダーで第2ラウンドの47位から16位に浮上。最終9番は「プロゴルファー猿」をほうふつさせるミラクルショットで観衆を魅了した。岩井明愛、菊地絵理香、申ジエ(韓国)が9アンダーで首位に並んだ。

 マンガのようなショットが飛び出した。最終9番。馬場の残り79ヤードからの第3打は、海風に揺れるピンの旗に包まれ、ピン奥1・5メートルにポトリ。まるで人気マンガ「プロゴルファー猿」の必殺ショット“旗つつみ”のような一打でチャンスにつけ、バーディーパットもきっちり沈めた。

 狙って打ったわけではなかったが「『包みました』みたいな」と笑顔。この日は、順延となった第2ラウンドの10番から再開。第3ラウンドまでの合間も練習を行い、27ホールをほとんど休みなくプレーした。最終盤は集中力も途切れ途切れだったそうだが、ミラクルショットは「最後はやりきる感じ」と力を振り絞った結果の“ご褒美”だった。

 憧れの金田久美子と同組になったのは今季3度目。第2ラウンドの最終ホールで1メートルを外してボギー上がりだったが、「(次の)組み合わせ見たら金田さんで良かった」。ラウンド中には先輩から「(馬場のもう一人の憧れ・脇元も交え)次戦は3人でごはんに行こう」とうれしいお誘いがあり、思わず白い歯がこぼれた。

 昨夏、全米女子アマを制した大器は今年、海外メジャー4戦の出場でいずれも予選落ち。大舞台では結果を優先して、試したいことができなかった。そんな中、久々の国内戦で67の好スコアに「課題を試すことを目標にやった。きょうは良いスコアが出て、それが自信につながれば」。目指すプロテスト合格へと生かしていく。

 ◆『旗つつみ』とは 藤子不二雄Aによる人気漫画『プロゴルファー猿』に登場する必殺ショット。はためくピンフラッグにボールを当てて旗にボールを包ませ、落ちたボールをそのままカップインさせる。

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