横峯さくら 満開さくら愛息に見せる 8年ぶりノーボギー!3アンダー6位発進
「女子ゴルフ・KKT杯バンテリン・レディース・第1日」(15日、熊本空港CC=パー72)
今季から日本ツアーに本格復帰した横峯さくら(36)=エプソン=が3バーディー、ノーボギーの69で回り、首位と3打差の6位と好スタートを切った。鈴木愛が6アンダー66で単独首位発進。1打差2位で西村優菜が追い、さらに1打差3位に植竹希望、福山恵梨ら3人が続く。3アンダーの6位には横峯のほか、自身初の2週連続優勝が懸かる上田桃子、勝みなみら10人が並んでいる。
納得と充実の表情だった。横峯が現時点で最後の優勝となっている14年の大王製紙エリエール・レディース最終日以来となるボギーなしの69をマーク。「本当に久しぶりのノーボギーだったのですごくうれしかった」と笑みがはじけた。
前半は6番で4・5メートルを決めてバーディー先行。後半インはピンチをパーセーブで耐えながら二つ伸ばした。15番パー4は残り115ヤードの第2打を30センチにピタリ。16番パー3はバンカーからの第2打をカップインさせた。
2週前に海外メジャー初戦のシェブロン選手権に出場したが、94位で予選落ちに終わった。「コテンパンにやられた。悔しいというより自分にがっかりした」と苦笑い。「本当に一からやらないとダメ。これでは絶対に戦えない」と痛感。キャディーを務める夫の森川陽太郎氏と話し合い、スイングを徹底的に見直した。前日14日の練習ラウンドでようやく手応えをつかみ、初日の好発進につなげた。
「打ちのめされて(米国から)帰ってきた」という傷心を癒やされたのが、昨年2月に出産した愛息・桃琉(とうり)くんだ。今週は横峯の両親に預けて、夫婦で試合に集中している。
日本ツアー本格復帰も「息子にカッコいいママの姿を見せたい」と長男出産を機に決断。保持していた米ツアーのシード権は先週で放棄した。あと7勝に迫る国内永久シードが目標だ。かつての武器であったドライバーの飛距離も戻りつつある。「明日もしっかりアンダーで回れるように頑張りたい」。05年にプロ1勝目を挙げた思い出のコースで、完全復活への足がかりをつかむ。





