稲見萌寧が初の賞金女王 2位古江彩佳と845万円差 三ケ島かながツアー初V

 「女子ゴルフ・ツアー選手権リコー杯・最終日」(28日、宮崎CC=パー72)

 稲見萌寧(22)=都築電気=が初の賞金女王に輝いた。15位タイでスタート。4バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの73で回り、通算イーブンパーの9位タイに順位を上げた。古江彩佳(21)=富士通=は、3位タイに終わり、僅差で賞金女王の座を逃した。単独トップでスタートした三ケ島かな(25)=ランテック=が通算11アンダーとして逃げ切り、ツアー初優勝をメジャー大会で飾った。2位に通算7アンダーで小祝さくら(23)=ニトリ=が入った。

 大会前の段階で両者の差は、1696万8474円。古江が逆転する条件は、

 (1)古江が優勝、稲見が単独3位(同1200万円)以下

 (2)古江が単独2位(賞金1800万円)、稲見が単独14位(同96万円)以下

 -の2点だった。

 15位タイでスタートした稲見は1番でバーディーを奪ったが、3番で痛恨のダブルボギー、4、6番でもボギーという苦しいスタート。だが9、10番で連続バーディーを奪い盛り返した。13番でボギーとしたが、17番でバーディー。通算1オーバーで、ホールアウトした時点で11位タイに順位を上げた。このまま順位変動がなければ、古江の逆転賞金女王条件は優勝しかなくなった。

 稲見は中継局のインタビューで「もったいないのもあるんですけど最後まで耐えられて良かった」とこの日のプレーについて語った。賞金女王へ「気が気じゃないんですけど、自分がやる最低限のことはできたのでよかったなと思います」と明かした。東京五輪銀メダルを含めて充実した1年を「今のところ想像以上うまくいったことの方が多くて充実した1年でした」と振り返った。

 トップと3打差の単独2位でスタートした古江は、前半を2バーディー、1ボギーとスコアを一つ伸ばした。13番でバーディーとした。この段階で稲見がホールアウト。古江は14番で短いパーパットを外して痛恨のボギー。16番でもボギー。16、17番と連続バーディーとした首位の三ケ島と5打差に広がった。

 賞金女王が決まり稲見は目に涙を浮かべた。獲得賞金額は稲見が2億5519万円、古江が2億4674万円。その差は845万円だった。

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