古江彩佳、逆転賞金女王へ望み 一気12位へ浮上 3000万円差以内で最終戦決着へ

 「女子ゴルフ・大王製紙エリエール・レディース・第3日」(20日、エリエールGC松山=パー71)

 賞金ランキング2位の古江彩佳(21)=富士通=が7バーディー、2ボギーの66をマークし、通算7アンダーで38位から一気に12位まで浮上した。3位から出た原英莉花が通算14アンダーで単独トップに立った。首位で出た三ケ島かな、柏原明日架はともに2打差の2位に後退。11アンダーの4位に渡辺彩香、10アンダーの5位に西郷真央、福田真未が続く。賞金ランキング1位の稲見萌寧は5アンダーの25位で最終日を迎える。

 逆転の発想が奏功した。古江がこの日のベストスコア66をたたき出した。インから出て10、11番と連続バーディー発進。前半で五つ伸ばし、後半アウトも落とさなかった。「最初からいいゴルフができて、ショットとパットがすごくかみ合った。今日は気分よく回れた」と笑顔を見せた。

 ショットが乱れて71だった前日、ホールアウト後は打球練習場に足を運ばなかった。「基本的にはちょっとだけでも練習するタイプ」だが「悪過ぎたので逆にあきらめて、行かないでいいやと思った」と宿舎に戻った。

 「不安はなかった。ある意味、忘れたというのが良かった」。前日64%だったフェアウエーキープ率は93%に良化。持ち味のティーショットの安定感を取り戻すと、自然と好スコアにつながった。

 もう一つのルーティン変更があった。通常の朝は移動の車中で、大好きな浜崎あゆみの曲を歌い、気持ちを高める。この日は「聴いてはいるけど、心の中で歌うようにしました」と静かに会場入り。古江にとっては大胆な決断だった。

 賞金女王を争う稲見の25位に対し、12位まで順位を上げた。今大会はライバルの成績を上回り、少しでも獲得賞金の差を縮めたいところだ。「明日も集中して自分のプレーができたらいい」。復調した古江が、次週の逆転女王へ望みをつなぐ。 

 ◆賞金女王争い ランキング1位・稲見と2位・古江の差は、今週を含めた残り2試合で1696万8474円。優勝賞金は今週1800万円、最終戦3000万円。稲見が今週優勝し、古江が5位タイ2人、単独6位以下などで1試合を残して賞金女王争いは決着する。差が3000万円以上に広がらなかった場合、女王決定は次週の今季最終戦に持ち越される。

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