原英莉花 7バーディー、自己ベスト64 1年ぶり首位発進「優勝したい」

 「女子ゴルフ・大王製紙エリエール・レディース」(18日、エリエールGC松山=パー71)

 ツアー通算3勝で2021年未勝利の原英莉花(22)=日本通運=が7バーディー、ノーボギーの自己ベスト64で回り、約1年ぶりとなる首位発進を決めた。7アンダーのトップには柏原明日架と山城奈々も並ぶ。1打差の4位に渡辺彩香、西村優菜、吉田優利。さらに1打差の7位には上田桃子、鈴木愛、三ケ島かなが続いている。

 勝利への欲求を一打一打に込めた。ボギーなしで7つのバーディーを積み重ねた原が、自己ベストを更新する64をマーク。優勝した昨年11月のツアー選手権リコー杯以来の首位発進に「やっぱり1年に1回は優勝したい。あと2戦で絶対優勝したい」と力を込めた。

 インから出て、11番パー5で残り20ヤードの第3打を1メートルに寄せて初バーディー。13、14番で連続バーディーを奪うなど4アンダーで折り返した。後半アウトもさらに三つ伸ばした。飛距離が武器のティーショットはフェアウエーキープ率が5割を切ったものの、パットがさえた。13、3番が5メートル、5番は8メートルがカップに吸い込まれた。

 きっかけは東京五輪金メダリストで世界ランキング1位のネリー・コルダ(米国)の動画だった。自分の重心が右に寄っていることに気づき、少し左足重心に修正。「すごくいいストロークができ、昨日から球の転がりが良くなり、ラインも作りやすくなった」と効果を実感した。

 師匠の言葉も発奮材料になった。開幕2日前の16日に愛媛入り。朝の飛行機で移動予定だったが、急きょ夕方の便に変更。約3カ月ぶりに尾崎将司邸をアポなし訪問した。顔を見るなり「ダボ(ダブルボギー)を打ち過ぎだろ」と叱咤(しった)されたが、その後に「振り切りが悪い」との指摘を受けた。「トップまでを意識していたけどインパクトの後からというのを言われ、すごくすっきりした」と師のアドバイスが好スコアに直結した。

 昨年は国内メジャー2連勝を飾るなど進境著しく、今年のさらなる飛躍が期待された一人だったが、ここまで勝利が遠い。「ずっと不調ではない中で、途中でダボを打ったりして、自信のなさがプレーに出ていた」と反省する。

 五輪代表切符に続き、賞金女王争いも年下の稲見と古江が争っている。「自分の気持ちと実力がまだ足りていない。そこに到達しないといけない」と冷静に自己分析する。長かった2020-21年統合シーズンも残り2試合。「自分でも勝ちたい気持ちが強い。調子の良さを維持できるようにしっかり調整し、いい戦いをして優勝目指して頑張りたい」。勝利に飢えた原が貪欲に頂点を狙う。

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