プロゴルファー田村尚之選手（５７）のコラム「ゴルフ散歩道」はデイリースポーツ広島版で好評連載中。ゴルフにまつわる話題をたっぷりと語ります。

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　先週、佐世保シニアオープンが終わりました。優勝は井戸木鴻樹選手、なんと今季３勝目です。誠におめでとうございます。１２戦で３勝ですか。すごいの一言です。ちなみに私は初日７６、２日目６９で１５位でした。初日の途中から雨風が強くなって、うまく対応できなかったのが悔やまれます。ゴルフは自然との戦い、と改めて思い知らされましたね。

　これで、賞金ランキングは井戸木さんがトップに立ち、私は２位に後退しました。まあ残り４戦となりましたが調子は悪くないので、もう一踏ん張り頑張りますわ！

　また女子ツアーから嬉しいニュースも。そう、渋野日向子選手の復活優勝です。先週、惜しくも２週連続優勝はなりませんでしたが、これで彼女も精神的に余裕が出たんじゃないですかね。ゴルフには勢いというか流れが特に大事なんですよね。井戸木さんも、今季８年ぶりの優勝からトントンと３勝されたわけですし、渋野選手も今季の残り試合で何回か優勝するかもしれませんね。１２月の３ツアーズで久々に日向子ちゃんに会えるように、自分も頑張んなきゃ（笑）。

　それから日本オープン、テレビでちょっと見ただけですが…私が出場していた頃とはだいぶコースセッティングが変わっていましたね。開催コースとなった琵琶湖カントリー倶楽部は前回９３年にも開催されていて、私が日本オープン初出場した思い出のコースでもあるんです。当時はとにかくラフが深くて…ラフでなんとかボールを見つけても、クラブを取りに行って戻ったらまた見つからないくらいでしたが…。今回はラフでもボールが見えていましたものね。ラフに入れたら１打罰、というセッティングは世界的にも古い考えなのかもしれませんが、あまり技術の差が出にくい日本オープンのセッティングもいかがなものかと…。

　結果的に今回、予選カットが危うくアンダーパーになりそうだったり、大会最少ストロークで優勝となったわけで。ちょっと見ていて日本オープンらしくなかったかと。このセッティングの流れは続くのかもしれませんが、選手が四苦八苦する我慢大会の日本オープンもたまには見てみたい気がしましたねえ。