石川遼 通算8アンダー単独首位 好ショットで流れつかんだ「自分自身との戦い」
「男子ゴルフ・フジサンケイクラシック・第3日」(4日、富士桜CC=パー71)
第2ラウンドの残りと第3ラウンドが行われ、石川遼(29)=CASIO=が第3ラウンドを4バーディー、1ボギーの68で回り、通算8アンダーで単独トップに立った。最終日は2019年日本シリーズJT杯以来のツアー通算18勝目を目指す。1打差の2位に未勝利の池上憲士郎(29)=フリー=がつけた。
石川が連覇した2009年、10年以来の大会3勝目に王手をかけた。
「まだ18ホールあるし、戦況は目まぐるしく変わる。最後に優勝を争っている一人でいたい。相手は誰とかではなく、月並みだけど自分自身との戦いになる」
ショットがさえた。2オンに成功した570ヤードの3番パー5から3連続バーディーを奪い、流れに乗った。通常パー5をパー4に設定するコース最難関の5番では、距離が30ヤードほど短くなったこともあるが、フェアウエー好位置から1メートルにつけ、このホール自身初のバーディーを奪った。
「10年前と今は違う」。これまではドライバーで飛距離を稼ぎ、常にバーディーを狙う攻撃的なスタイルだった。今は天候やピン位置に応じ、その都度攻め方を変える。今大会も雨の降り方や気温の変化によってボールの飛距離が変わるため、同じホールでも同じ攻略では臨まない。
「ゴルフっておもしろいなぁと思った。この3日間大差ないのに」。最終日は自分自身の変化を確かめる旅にもなる。