若林舞衣子が産後初V!ツアー史上6人目の快挙 家族の前で“母は強し”証明

 「女子ゴルフ・GMO&サマンサ・カップ・最終日」(18日、イーグルポイントGC=パー72)

 1打差2位から出た若林舞衣子(33)=ヨネックス=が、通算15アンダーで並んだ野沢真央とのプレーオフを2ホール目で制し、17年アクサ・レディース以来4年ぶりツアー4勝目を挙げた。出産後の優勝はツアー史上6人目となる。イ・ミニョン(韓国)が1打差の3位。東京五輪代表の稲見萌寧は高橋彩華、サイ・ペイイン(台湾)ともに通算12アンダーで4位だった。

 同じプレーオフで惜敗した前週の雪辱を果たし、大きな意義のある1勝を手にした。18番でのプレーオフ2ホール目、2メートルのバーディーパットを真ん中から沈めた若林は右拳を強く握り締め、天に突き上げた。初優勝を狙う野沢との激戦を勝ち切り「今週は絶対に負けたくない気持ちが強かった。張り詰めていた気持ちが解き放たれた。先週の悔しい思いをぶつけられた」と心からの笑顔を見せた。

 家族の前で“母は強し”を証明した。新潟の父、都内に住む姉と夫が長男・龍之介君(2)を連れて来場。勝利の瞬間、炎天下で疲れた愛息は眠りの中だったが「息子の存在も大きいし、何よりも家族のサポートがないと絶対にこの場には立てていない。本当に優勝できてうれしい」と声を弾ませた。

 アース・モンダミン・カップに出場中だった6月27日、特定疾患の難病と闘っていた母・久美子さんが72歳で他界。最期には立ち会えず、新潟での葬儀に参列すると、その後も試合に出続けた。弔い星に「きっと姉が母を連れて来てくれたので…天国にいる母にもいいプレゼントになったと思います。忘れられない一日になりました」と涙で声を詰まらせた。

 産休から復帰31試合目で母親として、また娘として、最愛の家族に勝利を届けた。「ただ復帰するだけでなく、しっかり結果を残せるように復帰したいと思いながら準備してきた。まずは1勝できたので、また優勝できるように頑張るだけです」。母となり心身ともに強くなった33歳の若林が、今後もまだまだ勝利を重ねていく。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ゴルフ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ゴルフ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス