国内男子ゴルフ激震 キム・キョンテがコロナ陽性、大会前は陰性も…第3R中止、最終R未定

 出場選手から新型コロナウイルス陽性が判明したことを発表する日本ゴルフツアー機構の小山俊一トーナメントディレクター(左奥)
 出場選手から新型コロナウイルスの陽性が判明したことを伝える文書
 新型コロナウイルス陽性が判明した金庚泰。写真は15日の初日のショット
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 「男子ゴルフ・東建ホームメイト・カップ・第2日」(16日、東建多度CC名古屋=パー71)

 日本ゴルフツアー機構は第2日の競技終了後、今大会に出場していたキム・キョンテ(34)=韓国=の新型コロナウイルス感染と17日に予定していた第3日の競技中止を発表した。第2ラウンドは9位から出たアマチュアの中島啓太(20)=日体大3年=が66をマークし、通算8アンダーで3位に浮上したが、18日の最終日の開催については未定。

 2021年初戦が開幕したばかりの国内男子ツアー会場に激震が走った。体調不良を理由に第2日を棄権していたキム・キョンテの新型コロナウイルス感染が判明。行動を共にしていた帯同キャディーとパク・ウンシンも所轄保健所から濃厚接触者との認定を受けた。

 大会主催者と主管する日本ゴルフツアー機構は関係者の安全を第一に考え、第3日の競技中止を決断。ゴルフ場への立ち入りを全面禁止にし、各所の消毒作業などを実施する。

 キム・キョンテは朝の時点で発熱があったという。クラブハウスには立ち入らず、検温したところ38・5度の高熱で大会を棄権。三重県桑名市内の病院で抗原検査の結果、陽性と診断された。3月28日に来日し、2週間の隔離期間を経て、大会前のPCR検査では陰性が確認されていた。

 パク・ウンシンはインから出ていたが、13番ホール終了後に棄権。前日に金庚泰と同組だった時松隆光と香妻陣一朗は濃厚接触者とは認定されなかったが、念のためにラウンド終了後、PCR検査を受けた。

 国内女子ツアーでも初戦のダイキン・オーキッド・レディースと前週の富士フイルム・スタジオアリス女子で大会関係者に陽性者が出たが、いずれも開幕前。今回は大会中であり、しかも出場選手の陽性判明ということで衝撃は大きい。

 日本ゴルフツアー機構は「今後も引き続き、出場する選手ならびにすべての大会関係者の健康チェック等の感染防止対策を徹底して運営してまいります」としたが、最終日の開催については未定。規定では第2日までの36ホールで競技は成立する。松山英樹のマスターズ制覇で盛り上がっていた国内男子ツアーだが、大きな決断を迫られている。

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