やったぞ松山英樹 試練乗り越え日本人男子初のメジャー制覇 12カ国54人目優勝
「米男子ゴルフ・マスターズ・最終日」(11日、オーガスタ・ナショナルGC=パー72)
2位に4打差をつけてスタートした松山英樹(29)=LEXUS=が4バーディー、5ボギーの73で通算10アンダー、2位に1打差をつけて大会初優勝、日本男子初のメジャー制覇を果たした。
ウイニングパットを決め、最高の笑顔を見せた。松山がついに日本人男子ゴルフ界にメジャー制覇という歴史を刻んだ。
簡単にグリーンジャケットを手にすることはできなかった。苦しんだ。最大の試練は15番パー5。前日、イーグルを奪ったホールが悪夢となった。2打目でグリーンを狙ったがこれが池ポチャでボギー。16番パー3も連続ボギーでスコアを落としてしまった。
同組のシャウフェレが15番まで4連続バーディーでプレッシャーをかけられた。しかし、ライバルが16番のティーショットを池に入れた。最後はホールアウトしていた9アンダーのザラトリスがライバルとなったが、松山が栄冠を手にした。
マスターズは1934年の第1回大会が行われ、今年が85回目(1943年~45年は第2次世界大戦で開催なし)。毎年、オーガスタ・ナショナルGCで開催され、「ゴルフの祭典」と呼ばれている。
昨年までの優勝者は53人。複数回制覇は17人で、ジャック・ニクラウスの6回が最多。5回のタイガー・ウッズ、4回のアーノルド・パーマーとなっている。
米国以外の選手で優勝したのは過去15人で、1961年の南アフリカのゲーリー・プレーヤーが最初。以降、スペイン、ドイツ、スコットランド、イングランド、ウェールズ、フィジー、カナダ、アルゼンチン、オーストラリアの9カ国が優勝者を輩出。マスターズ10度目挑戦の松山は、12カ国目で54人目、米国以外では16人目の大会覇者となった。