「女子ゴルフ・ヤマハレディース葛城・第２日」（２日、葛城ＧＣ山名Ｃ＝パー７２）

　首位タイから出た山下美夢有（１９）＝加賀電子＝が４バーディー、１ボギーの６９で回り通算９アンダーで単独首位に立った。７１でまとめた黄金世代の高橋彩華が通算７アンダーで２位。鶴岡果恋、渡辺彩香が通算６アンダーで３位に並んだ。小祝さくらは７４と崩れ、通算４アンダー７位へ後退した。

　我慢のゴルフで山下が自身初の単独首位に立った。強い風が吹いて難度が増した葛城ＧＣで４つのバーディーを奪い、１２、１４番は１・５メートルの微妙な距離のパーパットを沈めた。「風が強くて番手選びが難しかったけど、アプローチとパットでしのげた」とほっとした表情で振り返った。

　インスタートの１８番で残り８３ヤードの第３打を、風向きを読み間違えて奥に１２ヤードもオーバー。３パットでボギーとしたが、続く１番で１４６ヤードの第２打を手前３・５メートルにつけてバーディー奪取。「１番で気持ちを切り替えてバーディーが取れたので、そこから流れよくいけた」とこの日のポイントに挙げた。

　１９年プロテストに合格し、２０－２１年シーズンからツアーに参戦。目標の初優勝を果たすため、昨年夏に３００万円で弾道測定器のトラックマンを購入。並行して水を入れた２０キロのポリタンクを使う筋力トレーニングも取り入れた。「単独トップは初めてだけど、あと２日間あるので、楽しんでプレーできたらいい」。１５０センチの小さな体で大きな夢を追う。