黄金世代・小祝さくらが逆転V!後半4バーディー猛チャージ「欲しかった」船ゲット

 ギャラリーをバックにポーズを決める小祝さくら(撮影・山口登)
 優勝トロフィーを手に笑顔を見せる小祝さくら
 副賞のボートと記念撮影をする小祝さくら
3枚

 「女子ゴルフ・ダイキン・オーキッド・レディース・最終日」(7日、琉球GC=パー72)

 黄金世代の小祝さくら(22)=ニトリ=が逆転でツアー通算3勝目を挙げた。2打差3位から出て、5バーディー、1ボギーの68。通算14アンダーとし、大激戦の末に森田遥、西郷真央、田辺ひかりらを退けた。有観客で開催された2021年初戦を制し、目標の年間複数回優勝と賞金女王へ幸先のいいスタートを切った。

 大混戦の最後に勝ち名乗りを受けたのは小祝だった。最終18番グリーン、通算13アンダーで並んでいた森田が先に3メートルのバーディーパットを外した後、1メートルのスライスラインのウイニングパットをきっちり沈めた。

 20年9月のゴルフ5レディース以来、今季2勝目。「最後まで誰が勝つか分からない接戦で優勝できてうれしい。成長できた」と実感する一方で「まだ優勝したという実感が湧かない。最終日という気がしない感じでプレーしていて、2日目、3日目くらいの気持ちで回っていました」と天然キャラの小祝節をさく裂させた。

 悪条件が重なり「不安が多い一日だった」と振り返る。沖縄特有の強風に加え、この日は朝から雨が降っていた。さらに霧で視界を遮られる時間帯もあり、ボギー発進の前半はイーブンパーでスコアを伸ばせなかった。

 「こういう天気の時は楽しんでプレーしよう」というポジティブ思考が奏功した。天候が回復した後半に4バーディーの猛チャージ。11番は1メートル弱、13番は2メートル、14番は打った瞬間に「絶対強い」と思った10メートルのバーディーパットがカップの壁に当たって跳ねて入るなど運も味方した。

 優勝へのスイッチが入ったのは18番パー5、残り60ヤードからの3打目をピンにつけた後だった。グリーン横の優勝副賞「ヤンマーフィッシングボート」が目に入った。「船が欲しかったので優勝したいと思った。親が欲しがっていたし、結構釣りにも行くので」。親孝行とは別に、自身へのご褒美には約20万円の美容家電を購入する考えを明かした。

 21年は複数回優勝と初めて賞金女王を公言して臨んでいる。「まず優勝できたことは、複数回優勝に向けて第一歩という感じ。また来週から新たな気持ちで切り替えたい」。ゆったりとした口調で次戦を見据える。初戦勝利で賞金ランクは一つ上がって3位。この先もガツガツすることなく、小祝は自分のペースで目標達成への歩みを進めていく。

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