「女子ゴルフ　全米女子オープン　最終日」（１４日、米ヒューストン・チャンピオンズＧＣ＝パー７１）

　２位に１打差の首から出た渋野日向子（２２）＝サントリー＝は２バーディー、５ボギーの７４とスコアを落とし、通算１アンダーの４位に終わった。６７で回った２５歳のキム・アリム（韓国）が通算３アンダーで米ツアー初優勝をメジャーで飾った。１打差２位に世界ランキング１位の高真栄（韓国）とエイミー・オルソン（米国）が入った。

　【テレビインタビュー１】

　－戦いを終えて。

　「悔しいです。めっちゃ悔しいけど、これが今の実力だと受け止めるしかない」

　－単独首位で迎えた最終日。どのような気持ちで臨んだのか。

　「先のことばかり考えず、しっかり目の前のことに集中して、やるべきことをやろうと思ってやっていたけど、なかなかうまくいかなかった」

　－２番は２打目を木に当ててボギー。

　「あそこは選択ミス。クラブ選択をあいまいにしてしまった。悔いが残るが、最低限のボギーで収められたことは良かった」

　－寒さは影響したか。

　「かなり飛距離が落ちてしまった。自分のスイングをできないまま１８ホールを終えてしまった」

　－７番で並ばれ、１０番で追う展開となった。

　「自分がチャンスにつけるゴルフをできていなかったので、耐え切れないところも出ると思っていたので、そこからどうやって耐えていくかっていう風に切り替えられた。特に並ばれたことに関しては何も思わなかった。追う立場になっても心境の変化はなかった」

　－終盤はらしさも見られた。

　「らしさも何も、出し切れなかったと思うけど、その中でも耐えるところを耐えられたのは良かった」

　－大会の収穫は。

　「今年１年を考えるとよく頑張ったかなと思う。でも１日目、２日目のゴルフが良すぎた。なんでこんなに入るんだろう、乗るんだろうと思っていた。３日目、４日目のゴルフが今の自分なのかと、すごく痛感している」

　－日本のファンにメッセージを。

　「長い１週間、応援ありがとうございました。最終的には優勝できなかったけど、悔いはないので、来年、再来年、もっと強くなって、そういう姿をみなさんの前で見せられるように、これからもっと練習に励みます。これからも応援をよろしくお願いします」

　【テレビインタビュー２】

　－最終日を振り返って。

　「自分らしいゴルフがなかなかできなかった。頑張って体を動かそうと思っても寒さで動かず、ショットもグリーンに乗らないし。耐えられるところは耐えまくったけど、そういうゴルフでは通用しないんだなっていうのはすごく思った」

　－１０番ではいいティーショットを打ったのにボールに泥がついた。

　「つらかったですね。でも私だけではないですし、みんなあり得ることなので、そう考えたら仕方ないよなって」

　－１３番で初バーディー。

　「あそこは本当に、ここを決めないと流れが変わらないと思った。ここで取るしかないって思ったところで取れたのは良かった」

　－ホールアウトしたキム・アリムを２打差で追う展開となった。終盤はどういう心境で戦っていたのか。

　「１５番は長いパットではあったが難しいラインではなかったので、１個長いのが入ってくれたらと。でも、あそこは仕方ないとして、やっぱり１６番が一番悔いが残る。（２・５メートルのバーディーパットは）いいところに打ったと思ったが、思ったより切れなかった。打ち出したいところには出せたので、結局は読みの問題」

　－それでも１８番でバーディー締め。何かを持っている。

　「持ってたら優勝してると思いますけど（笑）。それでも最後、いい締めができたとは思う。だからこそ悔いはないかな」

　－米ツアー挑戦への思いは。

　「（英米を転戦した）２カ月前に戦って、米ツアーで戦いたいと前より思った。そして今回１週間戦って、それよりも米ツアーに行きたいという気持ちが強くなった。この悔しい気持ちは米ツアーでしか晴らせないので、絶対ここでまた戦いたいなと思う」

　－今大会で優勝争いをして、米ツアーで戦える自信は芽生えたか。

　「う～ん…自信…１日目、２日目を見ると自信を持ってもいいのかなと思ったが、３日目、４日目を見ると結局はプレッシャーがかかるとショットをグリーンに乗せられないんだなっていうのが分かった。でも、その中でアプローチ、パットを打つ時の心境が変わってきている。この４日間でダボを打たないゴルフができたのは、すごく成長できたのかなと思う」

　－来季の目標は。

　「やっぱり米ツアーに参戦するためにも、スポットで出られる試合で結果を残すこと。また、日本ツアーでも賞金ランキングが下の方なので、しっかりシードを取れる順位にいくこと。後は、作り上げ始めた新しい自分のゴルフを完成に近づけていけるよう、努力していきたい」