渋野日向子、国内2戦連続予選落ち 前日ホールインワンの勢い保てず「これが実力」
「女子ゴルフ・樋口久子・三菱電機レディース・第2日」(31日、武蔵丘GC=パー72)
32位から出た渋野日向子(21)=サントリー=は2バーディー、3ボギー、2ダブルボギーの77と崩れ、通算5オーバー65位で予選落ちした。開幕戦のアース・モンダミン・カップに続く2試合連続で決勝ラウンドに進めず、ホールアウト後は沈痛な表情を浮かべた。
最終18番、3メートルのパットを沈めてバーディーフィニッシュを決めても、渋野に笑顔はなかった。ダブルボギーが2つとボギーが3つ。最低限の目標だった予選通過も果たせず「悔しいです。情けないのひと言。何回この悔しい思いを経験しなくてはならないんだろうと思うけど、これが実力ですね」と目線を下げた。
前日、8番でホールインワンを達成したが、勢いを保つことはできなかった。過去エースを決めた試合は4回とも予選落ち。今回も3打足りずに決勝進出を逃がし「やっぱりダメですね。なかなか(ジンクスが)解けないです」と自虐気味に話した。
ショートゲームがスコアを崩す原因となった。5番はピン手前からのアプローチがグリーンをオーバー。返しのアプローチもピンを5メートルオーバーしてダブルボギー。7番もグリーン奥からのアプローチが大きくピンをオーバーして2つめのダブルボギーをたたいた。
得意のパッティングからも持ち味の“強気”が消えた。16番は3メートルのバーディーチャンスだったが、カップに届かなかった。「グリーン周りで何度もミスをしてしまった。練習をしている時の手の動きはスムーズでも試合の緊張感の中では動きが違う。どうしていいか迷っています」と頭を抱えた。
来週は予選落ちがないTOTOジャパンクラシック(11月6~8日、茨城・太平C美野里C)。「予選落ちがないんですか?それなら初日から攻めていきます。安心してホールインワンもできますね」。何としてもトンネル脱出の足掛かりを築く。