渋野日向子「重圧より誇り」「自分なりに楽しめたら」連覇かかる全英OP公式会見
女子ゴルフの今季メジャー初戦、AIG全英女子オープンは20日に英国北西部のロイヤルトルーンGCで開幕する。大会連覇を目指す渋野日向子(21)=サントリー=が18日、リモートでの大会公式会見にトップバッターで登場した。
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-全英優勝後の1年で思い出深いことは。
「全英優勝に勝るものはなかったと思う」
-全英に優勝して帰国した日本での歓迎ぶりはどうだったか。
「空港に帰ってきて(すごい人に出迎えられて)テレビで見る光景を目の当たりにした。鳥肌が立ちました」
-優勝後の日本では新聞、雑誌が常に渋野選手を大きく取り上げていた。
「売ってある本とか見ると私が表紙になっていることが多くて、新聞でも取り上げていただくことが増えたし、自分とは思えない感じだったかな。(注目されることで)難しかったことは(自分で)求めるゴルフの内容、レベルをすごく上げてしまって、なかなかかみ合わない時期があった」
-17日に練習ラウンドをして、コースの印象は。
「(雨の影響で)グリーンもフェアウエーも軟らかい感じがして、回りやすい印象を持った。先週(スコットランド・オープンが行われたルネサンス・クラブ)よりも回りやすさはこっちのロイヤルトルーンの方が感じたかな。気を付けないといけないなと思ったのはフェアウエーバンカーに入れないこと」
-今週は雨予報だが、それでも笑顔でラウンドできるか。
「雨が降るとリンクスはすごく頭を使うコースになってしまうが、ディフェンディングチャンピオンでもあるので、去年の自分らしさを忘れないように。その中でも去年と違った自分を見せられるように頑張りたい」
-前週に予選落ちして、公言していた連覇への思いに変化は出たか。
「リンクスの難しさをテレビで観て思っていた以上に感じたので、2連覇は少なからず心の中にはあるんですけど、それ以上に(ショットで)求められることが多すぎて、自分の今の技量だったり頭の使い方ではまだリンクスに対応できないんじゃないかという思いはある。その中でも自分の最大限の力を出して、いいゴルフができるように頑張りたいという気持ちになった」
-体調はどうですか。
「めちゃくちゃ元気です」
-リンクスで求められるショットとは。
「ティーショットに関しては絶対フェアウエーバンカーに入れないこと。ちょうど入る距離のところもあれば、飛びすぎたり転がりすぎたら入るところもある。そういうところも気にしつつ、クラブ選択が大事なんじゃないかな。左右の風が吹くとコントロールショット、低い球を求められる。グリーンは砲台だったり平らだったり、(ボールの)落としどころで下まで転がり落ちてしまったり。結局はいろんなアプローチが求められる」
-歴史あるコースで大会連覇が懸かる。
「ディフェンディングでこの試合を迎えられるっていうのは一生に一回あるかないかだと思っているので、本当に感慨深い。どんな状況でも、一瞬たりとも無駄にしない時間を過ごしたい。いろいろかみしめてこの1週間は生きていきたい」
-コースに入って重圧は高まったか。
「至る所に私の写真があったり、駐車場に私専用のスペースがあったり。来年はレンタカーで来ようって思った(笑)。重圧というよりは、本当にディフェンディングでこの試合を迎えられることにすごい誇りを感じた」
-前週の予選落ち後に口にしたプレッシャーとはリンクスに対して?それともディフェンディングチャンピオンに対して?
「どっちも。リンクスに対応が全くできなかったので、ちょっと怖いという思い。でもディフェンディングなので、下手なゴルフはできないなとか、そういう思いが込み上げてきたけど、こっちに来てからは、下手なゴルフはできないという思いは消えて、自分なりに楽しめたらいいんじゃないのかなって思うようになった。6対4で6が楽しい、4がプレッシャー」