鈴木愛が完全Vで逆転賞金女王へラストスパート 2019年女子ゴルフを振り返る

 女子ゴルフの樋口久子・三菱電機レディース最終日は昨年11月3日、埼玉県・武蔵丘GCで行われ、単独首位から出た鈴木愛(25)=セールスフォース=が5バーディー、1ボギーの68で回り、通算14アンダーで逃げ切った。3日間首位を守る完全優勝でこの時点で昨季5勝目、同通算14勝目。最終ホールまで激しい優勝争いを繰り広げた申ジエが、1打差の通算13アンダーで2位だった。

 最終18番。1メートルのウイニングパットを沈め、鈴木はほっとしたように空を仰いだ。「あのパーパットは今日一番しびれた。心臓が飛び出るってこういうことなんだなと思いました」。厳しかった表情がようやく緩んだ。

 激しい優勝争いだった。5番では申に5打差も後半インで猛追を受けた。15番で1・5メートルのパーパットを外すと、申がバーディー。この時点で差はわずか1打に縮まった。勝負を分けたのは16番。両者バーディーだったが、先に3メートルのバーディーパットを沈めて1打差を守り抜いた。

 「あそこが勝負どころだった。先に入れられたので、アドバンテージを取れました」

 価値ある優勝だった。左手首、左手親指の痛みで9月のミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンから4週間欠場。この間は気持ちの上でも大きな問題に直面した。「けがもあるし、いくら練習してもうまくならないので、ゴルフが本当に嫌になった」。ある意味でゴルフ人生の危機だった。

 気持ちが復帰へ傾いたのは、都内で同居していた母と弟に徳島県の実家に一時的に帰ってもらい、独り暮らしを経験したことが大きい。「洗濯や料理をする生活がこんなに楽しいのかと思った。そうするうちにゴルフもちょっとやりたくなった」と明かした。

 昨季の目標は2年ぶり2回目の賞金女王。この大会前まではトップの申に約3817万円の差をつけられて4位に甘んじていたが、優勝でその差は約3000万円に縮まった。この時点で昨季残り試合は4。逆転は簡単ではなかったが「ちょっとチャンスができた。残り試合でどれだけ優勝争いできるかがポイントですね」と気合を入れ、翌週の日米共催TOTOジャパンクラシック、さらに翌々週の伊藤園レディースまで3週連続優勝を達成した。最終戦のツアー選手権リコー杯で申、渋野日向子と激しい争いの末に見事大逆転でマネークイーンの座を射止めた。

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