【綾子の視線】いつ始めるか日程出すべき 1大会ずつの発表…JLPGAに苦言と提言

 日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)は8日、新型コロナウイルス感染の影響を受け、ツアー第15戦の宮里藍サントリー・レディース(6月11~14日、兵庫県神戸市)と、第18戦の資生堂アネッサ・レディース(7月2~5日、神奈川県横浜市)を中止すると発表した。今季のツアーは開幕から中止が続いている。本紙評論家の岡本綾子氏(69)は1大会ずつ中止を発表するJLPGAに苦言を呈し、「いつ始めるのか、取りあえずの日程を出すべき」と提言した。           

 新型コロナの感染拡大で外出自粛の日々が続いていますが、皆さまいかがお過ごしでしょう。私は数週間に一度、食料を買いに出るくらいで、ほぼ毎日自宅の敷地内で過ごしています。

 住んでいるのは田舎ですから、「岡本綾子がコロナに感染した」なんてことになったら、この地域の方々が肩身の狭い思いをすることになります。ご近所の方々に申し訳が立たないですから、50メートル先に住む家族と顔を合わせるのも2週間に一度にして、会話は電話でするようにしているぐらい人との接触を減らしています。美容院にも行かず、髪は自分で切っているんですよ。

 ゴルフにもよく誘われるのですが、しばらくやっていません。私の場合、性格的につい、うっかり、なんてことになりかねませんから。「出しゃばらない」「張り切らない」と自分に言い聞かせて自粛、自粛の日々を送っています。

 私の場合はあと3、4年もしたら仕事をリタイアして家でボーッとして過ごそうと思っていたので、それが早まったと思えば苦にならない。でも、現役選手はそうも言ってられませんし、焦りもあるでしょう。今は気持ちを切り替えて、前向きに、やれることをやっていくしかありません。

 JLPGAは6月第2週の第15戦までと第18戦の大会中止を発表しましたが、いつ始めるかはアナウンスしていません。先行き不透明で簡単に決断できない状況ではあります。ただ、LPGA(米女子プロゴルフ協会)は7月第3週から再開すると発表しているわけですから、日本も足並みをそろえて7月第3週に始めるとか、取りあえずの日程は出すべきでしょう。その上で6月末になっても終息していないようなら、さらに1カ月先延ばしにすればいい。1大会ずつ中止を発表するという形では、選手や関係者はたまったもんじゃないですよ。

 また、賞金シード等について、JLPGAはツアーが全日程の2分の1や3分の1、4分の1になった時の検討を進めているのでしょうが、どのように考えているのか聞こえてこない。検討段階のものでも、一つの目安としてどんどん発信してもらいたい。こんな時だからこそ、JLPGAには迅速な決断、こまめな情報発信をお願いしたい。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ゴルフ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ゴルフ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス