軽井沢も渋野日向子に“ムチュウ”ハイチュウ食べて67!首位と3打差発進

 「女子ゴルフ・NEC軽井沢72・第1日」(16日、軽井沢72北コース=パー72)

 AIG全英女子オープンで日本人として42年ぶりのメジャー優勝を果たした渋野日向子(20)=RSK山陽放送=が帰国第2戦に臨み、6バーディー、1ボギーの5アンダー67で、首位の浜田茉優から3打差の7位と好発進。「シブコ・フィーバー」は避暑地でも5577人(前年比2448人増)の大ギャラリーを呼び込み、渋野は出だしのチップイン・バーディーや4つのパー5すべてでスコアを伸ばす攻めのゴルフで応えた。

 猛暑の都会とは別天地の避暑地・軽井沢が、今年は笑顔のシンデレラが運んできた、さわやかな熱気に包まれた。

 広大な土地にレイアウトされたコース内では渋野、松田鈴英、アマの安田祐香のペアリングを中心に人垣が大移動。初日に100枚限定で販売された「渋野日向子応援タオル」は午前中に完売。ファンが渋野の見えるところで掲げる姿に「早速買っていただき、うれしかったです」と本人も頭をペコリだ。

 今大会の渋野は「前半のシブコ」かもしれない。大声援に送られた1番パー4では左ラフからの第2打がグリーンに届かなかったが、残り16ヤードのアプローチをチップイン・バーディー。続く2番パー5でも連続バーディーと、朝から大ギャラリーは魔法にかけられたようだ。

 さらに3アンダーで迎えた8番パー3で上からのバーディーパットがショートしてボギーとすると、「クソ野郎…ですね」と闘志に火がついた。続く9番パー5は2オン狙いからの第3打をピタリとつけて、お約束のバウンスバック・バーディー。ファンも心得たもので、待機した子供2人がサインボールの恩恵を受けた。

 この日はお菓子「タラタラしてんじゃね~よ」をコース内に持ち込まず、7番パー4の第2打地点ではキャディーバッグから「ハイチュウ」を取り出して女性キャディーともぐもぐタイム。「あれだけ騒がれると(人前で)食べにくくなるじゃないですか」と話した。

 先週のmeijiカップ期間中には熱発から体調を崩したが、今週も「熱は引いたが、昨夜も咳(せき)で目が覚めた」と声はまだかすれ気味。後半は毎ホールのようにチャンスが訪れたが、バーディーは残り2つのパー5だけと少し控え気味なムードさえ漂った。

 この大会は2005年にポーラ・クリーマー(米国)と宮里藍が3日間、ともにノーボギーの優勝争いをしたこともある。初出場の渋野も「例年伸ばし合いの大会」と熟知する。「明日からは天気も良くなるし、バーディーをたくさん取ることが(皆さんを)楽しませることですかね」。笑顔ながら瞳の奥を鋭く光らせていた。

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