渋野日向子ミラクル逆転V 賞金ランクも2位に躍進

 「女子ゴルフ・資生堂アネッサレディース・最終日」(7日、戸塚CC=パー72)

 プレーオフの1ホール目、渋野はグリーン左ラフから3打目のアプローチを80センチに寄せた。手前バンカーからの3打目を“ホームラン”したイ・ミニョンがダブルボギーをたたいたのを見届けた後、このウィニングパットを慎重に沈めた。

 大歓声の中、右手の拳を何度も突き上げた。初優勝からわずか56日で2勝目を挙げ「今年中にはと思っていたけど、ここでくるとは。めっちゃ早いですよね」と自分で自分の快挙に目を丸くした。

 最後まで攻める姿勢が“奇跡”を起こした。12番でパーパットを外した直後に悔しさから目を潤ませたが、これが反撃の合図だった。4打のビハインドで迎えた15番、奥から15メートルのバーディーパットを決め、イ・ミニョンが3パットのダブルボギーをたたいて一気に1打差。17番で第2打を3メートルにつけてバーディーを奪い、プレーオフにもつれこんだ。

 初優勝後は調子が上がらない時期を経験し、3週前のサントリーレディースの時に青木翔コーチから「プレー態度が悪い」と苦言をもらった。「プレー中に笑顔を忘れていた。ミスするとそれが顔に出たり。それからは結果をしっかり受け止めて、どんな時も笑顔でいるように心掛けた」。まさに笑う門に2度目の福がきた。

 V賞金2160万円を上積みし賞金ランク2位に躍進した。「賞金女王はまだ早いので、1億円突破を目指して頑張りたいです」。足元をしっかりと見つめながらさらなる成長への階段を上がっていく。

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