高橋彩、自己ベスト67で初の首位発進 イップス克服で“黄金世代”中心に返り咲く
「女子ゴルフ・ニチレイレディース・第1日」(21日、袖ケ浦CC新袖C=パー72)
黄金世代に属する高橋彩華(20)=フリー=が2度の2連続を含む6バーディー、1ボギーの5アンダー67を出し、藤本麻子と並んで首位に立った。浜田茉優、福山恵梨、エイミー・コガが4アンダー68で3位に並び、大会連覇と2週連続優勝を狙う鈴木愛は2アンダー70で11位につけた。
直径108ミリのカップが大きく見えた。高橋彩がバーディーチャンスをことごとくものにする。スタート10番の10メートルを皮切りに11番は50センチ、16番は3メートルを沈めた。後半も1、2番で50センチ、5番で10メートルを入れて自己ベスト67をマークし初の首位発進を決めた。
「今日はパットが入るという心の余裕があったから、ショットもよかった」
16年日本女子アマで畑岡奈紗を抑えて優勝。アマチュア時代は黄金世代の中心選手だったが、17年プロテストで短いパットを外して不合格になってから、いわゆるイップスを発症し伸び悩んだ。プロテストには昨年2度目で合格も「同期に置いていかれた感がすごくて悔しかった」と当時を振り返った。
症状が快方に向かったのは「どうせ入らないなら何でもやってみよう」という開き直りから生まれた。今年5月のワールドサロンパスカップ以降構えたらすぐに打つようにし、ボール後方から見ていたライン読みもラインの横からに変えた。
「そうしたらよくなってきた。一時は自分が何をしたらいいか分からない時もあったけど、今はやるべきことが見えている」。同期に追いつき追い越せ。逆襲のアクセルをグイッと踏み込んだ。