原英莉花、首位と2打差5位…ジャンボ効果で急浮上!いざ初Vへ

 2番でティーショットを放つ原英莉花
2枚

 「女子ゴルフ・KKT杯バンテリン・レディース・第2日」(20日、熊本空港CC=パー72)

 21位から出た原英莉花(20)=日本通運=が3連続を含む7バーディー、3ボギーの68で回り通算4アンダー、首位と2打差の5位に浮上した。ジャンボ尾崎のまな弟子がツアー初Vをかけ、最終日に挑む。24歳でツアー未勝利の大西葵が70にまとめ、通算6アンダーでイ・ソルラ(韓国)と並んで首位に浮上した。平瀬真由美のめい、アマチュアの竹田麗央(りお、16)=熊本国府高1年=は4オーバーでカットラインに1打及ばず予選落ちした。

 479ヤードの最終18番パー5では、300ヤード級のビッグドライブを披露した。期待の黄金世代の一人で、ジャンボ尾崎のまな弟子としてもすっかり有名になった原英莉花だ。

 師匠譲りのロケットショットで「残りはピンまで177ヤード。6番アイアンで打ちました」という2打目はグリーン奥にこぼしたが、アプローチを「OKの距離」に寄せてバーディーフィニッシュ。出だしの1、2番で連続ボギーを喫するも、13番からの3連続など7バーディーで盛り返して68をマーク。上がってみれば、首位に2打差の初Vチャンス到来だ。

 プロテストに合格した昨年は25戦でトップ10が5度。下部ツアーは出場した2戦とも制し、飛躍を期待されていた。しかし今季はここまで開幕戦の24位が最高で、物足りない成績にやや落ち込んでいたという。

 浮上のきっかけは、師匠のアドバイスだ。「先週、トーナメントを休んでジャンボ邸に伺い、アドバイスをもらってきた。ダウンスイングでクラブ(のシャフト)が寝てしまう癖を注意されて、しっかりと立てて下ろしてくるように意識したら、すごく良くなった。インパクトゾーンを長く保てるようになった」。伸び盛りの20歳。吸収も速い。

 ゴルフを離れると、天然ぼけぶりで注目を集める。昨年12月の新人戦優勝スピーチでは、「精進」を「せいしん」と言い間違えた。大会中は、毎朝3つのアラームをかけて起きるそうで、この日も「学校の時は、最後の(アラーム)音が鳴っても起きられなかった」と言って、周囲を笑わせた。

 ゴルフでは寝坊せず起きられるのは「仕事だし、好きなことをやっているからかもしれないですね」と笑顔。「ここはジャンボさんの紹介で2年前に合宿練習をしたコース。頑張りたい」。ゴルフ愛あふれるエリカ様が、2打差逆転の初勝利にロックオンだ。

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