秋吉、渋~く1打差5位浮上 逆転負けの悔しさ最多勝で晴らす

 「男子ゴルフ・カシオワールドオープン・第2日」(23日、Kochi黒潮CC=パー72)

 今季初優勝から2勝している秋吉翔太(28)=ホームテック=が強い風の中を69で回り、通算6アンダーとして首位と1打差の5位に上がった。前日暫定トップで現在賞金ランク1位の今平周吾は3打落とし、通算3アンダー14位に後退。首位は浅地洋佑、嘉数光倫ら4人が通算7アンダーで並んでいる。

 涙の大逆転負けから2週間、秋吉が、悔しさを晴らす時が来た。誰もが苦しむ強い風の中、5バーディー、2ボギーで回り、15位から5位へと浮上した。

 「男子ゴルフ・カシオワールドオープン・第2日」(23日、Kochi黒潮CC=パー72)

 強烈な逆風に見舞われた420ヤードの17番パー4は、第2打が200ヤード残った。3番アイアンで打ったが、グリーンに届かない。寄せも失敗してピン奥5~6メートルまで転がった。だが、このパーパットをしぶとくねじ込んだ。ボギーを覚悟していたという秋吉は「ああいう渋いパーパットが、今日はよく入ってくれた」とうなずく。

 2週前の大会では、最終盤に崩れて優勝を逃した。「あれは悔しかった。優勝は簡単にはできないものだと、改めて分かった」という。折に触れて「賞金王になりたい」と公言してきたが、事実上夢と消えた(現在今平と7700万円差の10位)。

 しかし、実はまだ大きな目標が残っていた。年間最多勝だ。今季の男子ツアーは優勝者がばらける傾向にあり、秋吉は現在2勝(ミズノOP、ダンロップ・スリクソン福島OP)でトップ。だが前週、市原弘大に追いつかれた。「そうだ、弘大さんに並ばれたんだった。絶対頑張ります!」。今季の大ブレーク男が新たな標的を定めた。

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