石川遼「まだまだ」2打差の暫定7位も笑顔なし 予選落ちなら第2日が今季ラスト

 「男子ゴルフ・カシオワールドオープン・第1日」(22日、Kochi黒潮CC=パー72)

 激しい雨のため開始が1時間30分遅れて、12人が第1ラウンドを終えられなかった。所属先の主催大会でホストプロを務める石川遼(27)=CASIO=は68で回り、4アンダーで暫定7位発進。勝てば初の賞金王が決まる今平周吾(26)と浅地洋佑(25)、嘉数光倫(28)の3人が6アンダーで暫定首位に並んだ。賞金ランク2位のショーン・ノリス(南アフリカ)は77と大きく出遅れた。

 5バーディー、1ボギーの68で4アンダー、トップに2打差の暫定7位。数字だけを見れば、まずまずだ。しかし、報道陣に囲まれた石川は「一打一打、自分がどう感じるか。自分が納得できるか。それを考えると、まだまだの内容だった」。笑顔も安堵(あんど)もなかった。

 スタートの10番からドライバーショットを左バンカーに入れた。11番は6メートルを3パットしてボギー。2パット目は1メートル弱の難しいフックライン。それを打ち切れなかった。13番はバーディーを決めたとはいえ、第1打を右に押し出し、ボールはカート道に当たって大きくバウンドした。もう少しでOBという大ミスだった。

 ただ、少しずつ明るい材料も見えてきた。ドライバーショットは数週間前に「フェースがどこを向いているか分からない」というほど重い症状だったが「それが分かるようになってきた。それだけでも、世界が変わった」。18番パー5の第2打はフェアウエーからドライバーを握った。2オンはならなかったが、グリーンそばまで運び、バーディーにつなげた。

 今季優勝者や賞金ランク上位者ら30人だけが出られる次週の日本シリーズJT杯(東京よみうりCC)の出場優先順位は、現在28番目。今週の成績次第で当落が決まる。万一、予選を通過できなければ、第2日が今季最後の日となる。石川は「JT杯は特に意識していない。いい結果を求める一番の近道は、自分のことに集中すること」と話した。

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