市原弘大5打差逆転でV 「気持ちは若く。この優勝を新たなスタートに」

 「男子ゴルフ・ダンロップフェニックス・最終日」(18日、フェニックスCC=パー71)

 8位から出た市原弘大(36)=フリー=が1イーグル、7バーディー、1ボギーの63で回り、通算15アンダーで逆転勝ち。今年の日本ゴルフツアー選手権の初優勝以来となる2勝目を挙げた。堀川未来夢が1打差の通算14アンダー2位。賞金ランクトップの今平周吾は通算11アンダー8位に入り、初の賞金王へ大きく前進した。石川遼は67で回り、通算6アンダー24位、松山英樹は73と崩れ、通算1アンダー44位だった。

 あっけない幕切れだった。市原はプレーオフに備えて準備をしていた練習グリーンで優勝を知った。堀川が18番でパーパットを外した瞬間の決定。「まさかって感じです。よくてプレーオフに残れるかなと思っていましたから」と穏やかな笑みを浮かべた。

 スーパーショットで逆転Vへの道を切り開いた。首位と5打差でスタート。スコアを3つ伸ばして迎えた9番パー4で見せ場を作った。8Iで打った残り151ヤードの第2打が直接カップに消えるイーグル。難易度No.2の10番パー4も残り180ヤードの第2打を50センチにつけ“OKバーディー”を奪った。

 勝負を決めたのは最終18番パー5。残り105ヤードの第3打を80センチに乗せてバーディーを奪い、この時点で首位の堀川と並んだ。「あの3打目は力が入ってミスしやすい部分ですが、しっかり思い通りの距離を打てた」。このショットを打つ際の注意点としては「リズムが早くならないようスイングテンポに気をつけ、キャディーさんと話したりしてリラックスすることを心掛けている」という。

 表彰式では世界ランク1位のケプカに優勝ブレザーを着せてもらい、続けて“師匠”と慕う谷口徹、練習仲間の武藤俊憲からは祝福のミネラル水シャワーをかけられた。「うれしいけれど、自分も海外メジャーに行きたい気持ちがある。年は35を超えても気持ちは若くありたい。この優勝を新たなスタートにしたいと思います」。遅れてきた“元天才ジュニア”が再び輝きを取り戻した。

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