松山英樹 ウッズと同組歓迎「うれしい」全英オープン 両者復活の劇薬となるか

 「男子ゴルフ・全英オープン」(19日開幕、カーヌスティ・リンクス=パー71)

 男子ゴルフの今季メジャー第3戦、全英オープン選手権が19日、英国北東部のカーヌスティ・リンクスで開幕する。日本人男子として初のメジャー制覇を狙う松山英樹(26)=LEXUS=は、予選ラウンドでタイガー・ウッズ(米国)と同組になったことを歓迎。18日は会場で最終調整し、東北福祉大の先輩、宮里優作、谷原秀人と練習ラウンドを回った。

 かつての世界王者が、眠れる獅子を呼び覚ますか-。松山はウッズと同組となったことに「うれしい」と笑顔。今年に入ってトップ10入りは1月の1度だけと不調が続く。

 一方のウッズもメジャー制覇から10年遠ざかる。膝のけがなどから復帰し、「徐々に感覚が良くなっている」とたどり着いた全英の舞台。立場は違えど、復調のきっかけを求める2人の対決が劇薬となり、松山が覚醒する可能性は十分にありそうだ。

 17日の練習はパットやアイアンショットの調整に5時間近く充てた。予選落ちした前週の大会で気になったショットに「何かしなくては」と手を施したら、さらに悪くなったという。そんな試行錯誤の状態を「いつも通り」と松山は表現する。

 今大会はアマチュア時代からともに歩んできた進藤大典キャディー(38)に代えて、杉沢伸章キャディー(43)を前週に続いて起用する。杉沢キャディーは丸山茂樹のバッグを担いで米ツアーを転戦。実績は申し分ないが、メジャー大会で進藤キャディーを外すのは初めてのことだ。その理由も「いつも通り」。松山はそう話してから「自分の中で考えることで、人に言うことではない」と続けた。

 大舞台でも新しい挑戦を恐れず、いつも通りの姿勢で臨む。

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