石川遼 崩れながらもV “国内開幕”開花予報「優勝争いすごくいい経験」

 「男子ゴルフ・千葉オープン・最終日」(6日、太平洋クラブ成田コース=パー72)

 7アンダー単独首位から出た石川遼(26)=CASIO=は4バーディー、5ボギー、1ダブルボギーの75と崩れたが、通算4アンダーで初出場初優勝を果たした。地区大会とはいえ優勝争いの緊迫感を体感し、レギュラーツアー開幕戦・東建ホームメイトカップ(12~15日、東建多度CC名古屋)へ弾みをつけた。

 幕切れはあっけなかった。石川は太田直己と通算4アンダーで並んで迎えた最終18番パー5で、1メートルのパーパットを入れて先に上がった。直後に太田が80センチのパーパットを外し、この瞬間V決定。約300人のギャラリーから大声援を浴びた。

 今大会はツアー外の地区トーナメントで、来週のレギュラーツアー国内開幕戦・東建ホームメイトカップ(12~15日、東建多度CC名古屋)の調整という位置づけで出場したが、一昨年8月のRIZAP・KBCオーガスタ以来の“優勝”は大きな収穫。「優勝する時は最後まで勝てるかまったく分からない。ここで優勝争いができてすごくいい経験でした」と自己評価した。

 課題のドライバーについては、この日も右へ曲げるミスが2回あり、OBと池ポチャを犯したが「勝つためには自分ができる最高のことにトライしていかなければ」と強い気持ちで向上を目指す。7、8日は同じく地区大会の岐阜オープン(各務原CC)へ出場する予定で、表彰式後にあわただしく移動した。

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