手嶋多一 強風ニモ負ケズ…いぶし銀の技キラリ 5位に踏みとどまる

 「男子ゴルフ・平和PGM選手権・第3日」(4日、PGMリゾート=パー71)

 強風の中で2位から出た49歳のベテラン手嶋多一(ミズノ)が1バーディー、2ボギー、2ダブルボギ-の76で耐え、通算2オーバー5位に踏みとどまった。最終日は大逆転での2年ぶりツアー優勝を目指す。唯一のアンダーパーとなる69で回った宋栄漢(韓国)が7アンダーでトップ。チャン・キム(米国)が4アンダー2位につけた。

 瞬間最大風速は午後12時13分に17・3メートルを記録した。ショットはもちろんグリーン上でもボールが曲がる状況で、手嶋がいぶし銀の技を繰り出した。左からの風には持ち球のドローをぶつけ、向かい風にはダウンスイングで体重を左に掛けていき、巧みに低い球を打った。グリーン上は得意の強めのタッチで乗り切った。

 13番パー3はグリーン奥の傾斜を利用して2メートルにつけるスーパーショットでバーディー。ダブルボギーも2つあったが「風は好き。球を操るのもそうだし、安全な方から攻めたり、頭を使うから。明日も辛抱強くやります」。18年前に初優勝した沖縄で、一昨年のミズノオープン以来の9勝目を目指す。

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