「女子ゴルフ・マスターズＧＣレディース・第３日」（２１日、マスターズＧＣ＝パー７２）

　３位で出た上田桃子（３１）＝かんぽ生命＝が６バーディー、１ボギーの６７で回り、通算１１アンダーで単独首位に立った。２位には畑岡奈紗（１８）＝森ビル＝ら３人が並んだ。竹内美雪（２１）＝タイカ＝が４バーディー、ボギーなしの６８をマークし、通算６アンダーで５位につけた。

　桃子らしいかっこいいフィニッシュで歓声を浴びた。上田は１８番、２打目をグリーン右手前に外しながら、１１ヤードのアプローチをカップインさせて通算１３勝目に“王手”をかけた。

　畑岡と抜きつ抜かれつ、同スコアで最終ホールへ。上田は右手前ラフ、畑岡は左のバンカーと、ともにピンチだった。最終日は「もっと悪いかも」と荒天での中止が頭の片隅にあり、１打でもいいスコアで上がりたい状況下だった。「『お先にします』くらい寄せて相手（畑岡）にプレッシャーをかけたかった」という、まさに狙い通りのチップインバーディーだ。

　最終日は開催が危ぶまれるだけに「全体がそういう（優勝争いの）雰囲気でしたね」と、ぴりぴりムードを「楽しめた」という。１８歳の伸び盛り、畑岡とは３日連続同組で「若いっていいな～」と刺激もプラスに働いた。

　スタート前は、雨が降っていなくても「カッパを着て練習した」と、さまざまな状況への備えも完璧。最終日も畑岡と同組だが、先輩の意地を見せつける準備は整っている。