藍 天を味方に好発進 有終Vへバーディーラッシュ!

 「米女子ゴルフ・エビアン選手権・第1日」(15日、エビアンリゾートGC=パー71)

 現役最後の試合となる宮里藍(32)=サントリー=が5バーディー、2ボギーの68、3アンダーと好発進。14日の競技は悪天候のため途中で打ち切られて成績は全て抹消。15~17日の計54ホールに短縮された大会の再スタートで、上々のゴルフを披露した。上原彩子も7バーディー、4ボギーの68で回った。

 現役最後の試合で悲願のメジャー制覇-。宮里藍の第1ラウンドは、そんなストーリーさえ期待させる盤石のプレーぶりだった。

 激しい風雨の中、6ホールで3オーバーだった前日から一転、太陽がコースを照らすと、宮里藍のプレーも明らかによみがえった。インからの10番でいきなりグリーン手前から12ヤードを転がしてチップイン。11番は下りの8メートルを沈め、連続バーディーでスタートした。ショット、パットとも危なげがなく、勢いは止まらない。15番パー5は第3打をピン手前1・5メートルにつけた。

 18番と折り返し後の1番を連続ボギーとしたが、3番でピン下2メートルを決めて快進撃を再開。7番は6メートルを真ん中からカップインさせ、5つ目のバーディーを奪った。第1Rのフェアウエーキープ率は71・13、合計25パットという数字が、安定ぶりを証明する。

 プレー後は、最後の姿を見ようと押しかけたギャラリーと記念撮影、サインに気軽に応じた。「天気が違うとコースの見え方も違う。昨日の経験が生きました」と藍スマイル。「自分のゴルフができている。特にパットがしっかりストロークできている」と手応えがありそうだ。

 一緒に回る予定だった仲良しのポーラ・クリーマー(米国)が手首痛で棄権。「心配。(棄権は)つらい決断だったと思うけれど、しっかり回復させてほしい」と気遣いをみせた。「第2Rは午後スタートで、グリーンが硬くなると思うが、今できることをしっかりやりたい」と気を引き締めた。

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