藍「このままいきたい」ラスト米国首位と3差好発進 引退まであと2戦 

 「米女子ゴルフ・ポートランドクラシック・第1日」(31日、コロンビアエッジウオーターCC=パー72)

 今季限りで引退する宮里藍(32)=サントリー=は米国で最後の大会に臨み、5バーディー、1ダブルボギーの69で回り、首位と3打差の18位とまずまずのスタートを切った。畑岡奈紗(18)=森ビル=は8バーディー、3ボギーの67をマークし、首位と1打差の2位と好発進。宮里美香が71で53位、横峯さくらと上原彩子は72で73位。田仁智(韓国)が66で首位に立った。

 宮里藍は米国で最後の大会を迎えた。ギャラリーが手にする組み合わせのパンフレットの表紙を飾り「心遣いがすごくうれしかった」と大会主催者の粋な計らいに感謝。後輩の宮里美香に見守られてスタートし、69と好スタートを切った。

 4週間ぶりの試合にも「いい集中力で気持ちよく振れた」と安定したショットを披露した。序盤の3、5番で2メートル半を沈めるなどパットも光った。9番(パー4)で3オン3パットのダブルボギーをたたいたものの、流れを切らさず後半も三つのバーディーを奪った。午後の難しいコンディションの中で「すごく評価のできるラウンドだった。しっかりと自分のストロークができた。いいプレーだった」と笑みを浮かべた。

 メジャー最終戦のエビアン選手権(14日開幕、フランス)で引退。今大会を含めて、あと2試合しかない。「もちろん最後まで勝つことを考えている」と優勝を一番の目標に掲げる。

 2010年に制した大会の初日、首位と3打差と好位置につけた。思い出深い大会での好スタートに「いい緊張感がある。このままいきたい」と意欲をみなぎらせた。

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