松山、史上最大逆転Vへ16位に急浮上!難解ラインを読みきり直角アプローチ!

 「米男子ゴルフ・マスターズ・第2日」(7日、オーガスタ・ナショナルGC=パー72)

 54位で出た松山英樹(25)=LEXUS=が5バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの70で回り、通算2オーバーの16位で決勝ラウンドに進出した。3年連続のトップ10入り、さらには逆転優勝まで狙える位置に順位を押し上げた。池田勇太(31)=フリー=は54位、谷原秀人(38)=国際スポーツ振興協会=は84位で予選落ち。初日トップのチャーリー・ホフマン(米国)とセルヒオ・ガルシア(スペイン)、リッキー・ファウラー(米国)、トーマス・ピエテルス(ベルギー)の4人が通算4アンダーで首位に並んだ。通算6オーバー、45位タイまでの53人が予選を通過した。

 世界ランク4位の金看板はだてじゃない。「世界のマツヤマ」が、その底力を存分に発揮。予選落ち圏内から急浮上し、優勝争いに名乗りを上げた。

 松山は「別に(もともと)悪くないんで。気にしてない」と素っ気ないが、ようやくパットに本来のストロークが戻ってきた。初日に93人中ブービーの「35」だったパット数を、この日は同14位の「28」に修正。チャンスをきっちり沈め、5バーディーと量産した。

 パットがよくなるにつれ、アプローチもさえを増した。17番パー4で2打目をグリーン右奥にこぼし、グリーン左奥の難しいピン位置に対し、フワリと上げてスピンを利かせる圧巻のショットを披露。ピタリと寄せてパーをセーブした。

 さらに最終18番パー4では1打目を右の林に打ち込み、低い球でグリーンを狙ったボールはグリーン奥の観客席まで転がった。ここからグリーンに落とし、ほぼ直角に曲がるスライスラインに乗せる絶妙のアプローチ。惜しくもチップインバーディーは逃したが、目の肥えたパトロンを大いに沸かせてみせた。

 「18番はああいう寄せしかない。何回も映像で見ているので」。過去5度出場の経験も生かし、スコアを2つ伸ばしたままフィニッシュ。前日の54位から38人のごぼう抜きで16位に入り、3年連続の予選通過を果たした。

 前日に「11」あった首位との差も「6」まで縮まった。「まだ6打ある。それがなくなるよう頑張っていきたい」。マスターズ史上最大の逆転優勝を見据え、日本の怪物の視線に力がこもった。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ゴルフ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ゴルフ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス