彩香 稀勢魂で首位発進“新米スー女”「横綱のように気持ち強く」

 「女子ゴルフ・ヤマハレディース・第1日」(30日、葛城GC=パー72)

 一昨年の覇者でツアー通算3勝の地元静岡県出身、渡辺彩香(23)=大東建託=が5バーディー、1ボギーの68で回り、申ジエ(韓国)とともに首位発進した。1打差の3位に藤田さいき(チェリーゴルフ)とペ・ヒギョン(韓国)が続いた。

 渡辺が好スタートを切った。2メートルのチャンスを2回、3メートルを1回、そして5メートルのバーディーパットを2回沈めて5バーディー。難コースの葛城GCでの好発進に「初日に60台で回れたことはプラスに考えたい。あと3日間も、今日のようなリズムで回れたら」と手ごたえを強調した。

 前戦まで2週連続でV戦線にいたが、最終結果は2位と6位。それが今週に入り、V字回復を見せた。「弾道の高さを抑えるように替えたドライバーは、かなりフェアウエーをキープできていたし、アイアンの(インパクト時の)入り方もいい感じになってきた。2日目は雨の予報だけど、私にはプラスに働くかも」という。

 1月、初めて両国国技館で大相撲を観戦した。以来「春場所の結果も毎日気になってチェックしていた」という“新米スー女(相撲女子)”。「横綱稀勢の里関のように『私が(勝つ)』という気持ちを強く、大事にしたいと思っている」と、春場所で劇的な2場所連続2度目の優勝を果たした横綱を励みにしている。

 静岡県東部の熱海市出身。コースは県西部の袋井市にあり、実家から車で2時間はかかるが、地元でのプレーに発奮した。女子ゴルフ界の日本人横綱に昇進するべく、1年半ぶりの優勝をつかみにいく。

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