マンデー予選突破の副田が4位発進 男子に新星誕生か?プロ5年目22歳

 「男子ゴルフ・マイナビABC選手権・第1日」(27日、兵庫ABCGC=パー72)

 マンデー予選を突破し、今季ツアー初出場のプロ5年目、副田裕斗(22)=谷汲CC=が7バーディー、3ボギーの68で回り、首位と2打差の4位につけた。日本人最上位の2位には5アンダーの片山晋呉(43)=イーグルポイントGC。同じくマンデー予選から出場した韓国の高校生プロ、任成宰(18)が6アンダーで首位に立った。

 男子ツアーに新星誕生の予感が漂った。「副田裕斗」という見慣れぬ名前が、紅葉の始まりつつある会場のリーダーズボードで異彩を放った。

 181センチ、86キロの体格から繰り出す290ヤード超のドライバーショットが武器。パー3を除く14ホールでドライバーを握らなかったのは1度だけだった。後半の4番パー5は逆風の中、2日前にメーカーに用意してもらった5番ウッドで第2打をグリーンエッジまで運び、楽々とバーディーを奪った。

 今季、レギュラーツアー初出場。「(2日間大会の)下部ツアーは一日で予選カットになってしまう。(レギュラーツアーの)4日間大会は落ち着いてできる」と、笑顔で振り返った。

 「孫をプロゴルファーにしたい」という祖父・准一さんの方針で、わずか1歳でゴルフのまね事を始め、小学校時代は友達と遊びに行きたいのを我慢して泣きながら練習場に通ったが、今では「(祖父に)ここまでしてもらった。恩返しをしたい」と感謝している。

 04年のこの大会で井上信がマンデー予選からの出場でツアー初優勝を飾り、話題になった。「あと3日ある。まずは予選通過を目標に…」とあくまで謙虚な副田だが、もちろんそのことは知っている。

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