桃子&一ノ瀬&笠の熊本女子が健闘誓う

 「女子ゴルフ・フジサンケイレディース」(22日開幕、川奈ホテルGC富士C=パー72)

 フジサンケイレディースが22日から3日間、開催される。熊本地震のため前週大会が中止となり、2週ぶりのツアー開催。21日は熊本県出身の上田桃子(29)=かんぽ生命、笠りつ子(28)=京セラ、一ノ瀬優希(27)=ミロク情報サービス=らがプロアマ戦などで調整した。

 熊本市東区に実家がある上田は「私たちがここでトーナメントに出場することをすべての人が肯定してくれるとは思わないし、批判が聞こえてくることも覚悟はしているけど、頑張ることで何かを伝えたい」と話した。

 家族は避難所生活中だが、この日のプロアマ戦では大手ゼネコンや銀行の参加者と会話し「東日本大震災時の経験、義援金口座作りのことなど新たに貴重な情報をいただきました。これからの活動に生かしたい」。

 今季選手会長にあたるミーティング委員長を務める一ノ瀬(御船町が実家)は「選手たちの意見を聞いて、週明けの委員会でやれることをしっかり決めていきたい」と語る。

 熊本の家族は「車とテントで寝泊まりしています。でもぜんぜん暗いことは言いませんよ。みなさんが思ってるより熊本の人は強い。負けてないんだから」と力を込めたのは笠(菊陽町在住)。男子ツアーでは熊本県出身の永野竜太郎、重永亜斗夢が活躍しいている。「私も彼らのように優勝戦線で頑張れたらいいなと思うけど、まあ自分のペースで、やれることをやる。まずは今週試合ができることに感謝です」と話した。

 今週の“熊本女子”には、ひと味違う火の国魂がみなぎっている。

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