「女子ゴルフ・スタジオアリス女子オープン・第１日」（８日、花屋敷ＧＣよかわ＝パー７２）

　プロ３年目の鬼頭桜（２１）＝フリー＝が１イーグル、４バーディー、１ボギーの６７で回り、首位と１打差の２位につけた。４日のマンデートーナメント（予選会）で２位通過し、権利を得ての出場。優勝すれば、ツアー史上初のマンデー予選からのＶとなる。姜秀衍（韓国）がボギーなしの６バーディーで６６をマークし、単独首位に立った。

　流行のパターの太グリップ、本を読むこと…。鬼頭が大嫌いだったものを武器にして、生まれ変わった。「去年のＱＴ（出場予選会）に落ちて、すっごい悔しくて。いちから再スタートと思って、ガラッと変えた」－。

　スタートの１０番パー５で、残り２０ヤードを放り込みイーグル奪取。１１番でもカラーからの７ヤードを、同じ５８度ウエッジでチップインさせてバーディー。その後も１０メートルのパットを沈めたり、残り７８ヤードを５０センチにつけたり。ツアーでの自己ベスト６７で、初のＶ戦線発進だ。

　プロテスト合格こそ受験２度目と手こずったが、実質ルーキーイヤーだった昨年は、８月に下部ツアーでプロ初勝利を挙げた。ＱＴでも上位通過を狙ったが、３次ＱＴ７７位で終了。今季の出場優先順位は１６０位となった。

　オフの過ごし方も変え、週に５回はラウンド。ショットの距離感を徹底的に鍛えた。「マンデー予選から気合十分。明日も私らしく楽しくやりたい」。史上初のマンデー通過からＶを実現してみせる。