香妻3位浮上 ツアー初Vチャンス到来

 「女子ゴルフ・日本女子オープン・第2日」(2日、片山津GC=パー72)

 8位から出た香妻琴乃(23)=サマンサタバサ=が4バーディー、1ダブルボギーの70で回り、通算2アンダーで首位と2打差の3位に浮上した。柳簫然(25)=韓国=が72で回り、通算4アンダーで単独首位を守った。宮里藍(30)=サントリー=は通算8オーバーで決勝ラウンド進出へ1打及ばず、今季出場した国内4戦はすべて予選落ちとなった。

 迷いのないパッティングの復調が、香妻を難コース、ビッグトーナメントで上位に押し上げた。スコアを2つ伸ばし、首位と2打差の3位から決勝ラウンドに臨む。

 インスタートの前半11番で4メートルを沈めて最初のバーディー。13番パー3ではファーストパットが2メートルオーバーも、これをガツンと沈めてパーで切り抜けるなど「グリーンオンするまではバタバタしても、パターでまとめていこう」というプラン通りゲームを進めた。

 16番ではティーショットを左のバンカーに打ち込むトラブルからダブルボギーとしたが、後半アウトは出場選手中2番目に少ない12パットが効いて3バーディーを奪った。

 昨年の日本女子オープンは会場(琵琶湖CC)まで行きながら「せきや寝返りもできないくらい」という腰痛を発症し、無念の直前欠場となった。以降、治療とプレーを並行していたが、十分な練習をこなせず「『ヨシッ』と思って試合にでられなかった」という。

 今季も「歩き始めや、しゃがむ動作でズキンときて」という状態で開幕から精彩を欠いていたが、治療のかいあって7月に復調。いみじくも腰痛を発症したこの大会で本来の姿を取り戻した。

 女子プロ界屈指のビジュアルだが、昨年は2位が2度と力も証明しつつあっただけに、このブランクの“倍返し”には力が入る。狙うはメジャーの大舞台でのツアー初優勝。決勝ラウンドへの意気込みを聞かれると「勝つことしか考えてない」と言い切った。

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