白井無念…減点響き床連覇ならず2位

 「体操世界選手権・男子種目別決勝」(11日、南寧)

 種目別決勝が行われ、男子床運動で白井健三(18)=神奈川・岸根高=は15・733点で2位となり、この種目で1966年と70年に優勝した中山彰規以来、日本勢44年ぶりの2連覇はならなかった。デニス・アブリャジン(ロシア)が初優勝し、加藤凌平(順大)は6位だった。

 2連覇を逃したことが分かると、白井は両手を腰に当てて苦笑いした。床運動でDスコア(演技価値点)7・4点と高難度の構成で勝負したが、ラインオーバーが響き2位。ひねりの技術を生かした新技で席巻した昨年の再現はならず「すごく悔しい。応援に金メダルで返したかった」と残念がった。

 敗因は「練習と本番の会場で硬さが違う」と戸惑ったフロアにあった。予選や団体総合決勝と違い、演技直前のウオーミングアップの時間がない。終盤に組み込んだ連続技で「前方宙返り2回半ひねり」の蹴りのタイミングがずれ、着地でわずかに右足がはみ出した。明暗を分けた0・1の減点だった。

 予選、団体の決勝に続いてラインを割った。日本ではめったにない失敗の連続に「予想外。でも、それが出るのが世界選手権」と怖さを知った。「チャンピオンではなくなったので、下から全力で追い掛けたい」。成長を再加速させる銀メダルになりそうだ。

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