45歳・藤田がV!賞金ランクトップに

 「ダイヤモンドカップ・最終日」(28日、大利根CC=パー71)

 首位と4打差の14位から出た藤田寛之(45)=葛城GC=が、6バーディー、1ボギーの66をマークし、通算6アンダーで大混戦を抜け出し、今季3勝目を飾った。ツアー通算18勝目。優勝賞金3000万円を獲得し、賞金ランキングトップに躍り出た。石川遼(23)=カシオ=は71と伸びず、通算3オーバーの36位に終わった。

 最終組の6組前でプレーした藤田は、16番までに5バーディーを奪った。17番でボギーとしたが、最終18番は3メートルのバーディーパットを沈めてトップフィニッシュ。後続が追いつけず、優勝が決まった。「ボードを見たら、上位はカタカナの選手ばかりで(日本代表の)プライドを持ってやった。“ホーム”をしっかり守った」と胸を張り、「内容的には反省点もあるけど100点です」と満面に笑みを浮かべた。

 前週まで賞金ランキング3位だったが、この優勝で小田孔明を抜いてトップに立った。今季10試合を残しているものの、2度目の賞金王がはっきりと視界に入ってきた。「前回(2012年)の時はあまり魅力を感じなかったが、一度経験して最大の勲章だとわかった。前回より欲しいという気持ちはある」と意欲を見せた。

 今季ここまで日本ツアーの年代別優勝は20代が3人、30代が6人で各1勝ずつ。そして40代が3人で5勝しており、そのうち藤田が3勝を挙げている。支えは「同年代の人からの応援。『もっと頑張れ!!』の声があるから」と明かした。そして「40代がバンバン勝っているなんて、ツアーとしてどうなのか。悲しい現実なのかもしれない」と、若手の奮起を促した。

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