「全英オープン」（１７日開幕、ロイヤルリバプールＧＣ＝パー７２）

　男子ゴルフの松山英樹（２２）＝ＬＥＸＵＳ＝が１０日、今季メジャー第３戦の全英オープンに出場するため成田空港発の航空機で出発した。前週のセガサミー・カップで１７位に終わったあとは、ほぼ休養に専念してコンディションを整えた。「待ち遠しい気持ち。全力で優勝を目指して頑張るだけ」と抱負を語った。

　今季国内初戦だったセガサミー・カップでは、パットに苦しみ本来のゴルフを見せられなかった松山だが、宮城・仙台市でつかの間の休養を取り心身ともにリフレッシュ。体を休めることに専念したことで、体調面の不安は解消しつつある。「あと１週間あるので、どこまで調子を上げられるか」と前向きな言葉を口にした。

　初出場だった昨年は優勝争いに加わり６位と大健闘した。今年の会場となるロイヤル・リバプールＧＣの印象を聞かれると「全然ない。コースのパンフレットもどこかにいっちゃって…」と苦笑い。

　それでも全英対策は着々と進めている。海沿いにあるコースは強い風の影響を受けやすく、攻略には低い弾道のショットが必要。昨年に続いて今年も２番アイアンを投入することを決めた。すでにセガサミー・カップでも試しており、「今のところはいい感じ」と手応えを感じている。専属の進藤大典キャディーが０６年に谷原秀人のバッグを担いでコースを経験していることも心強い材料だ。

　６月のメモリアル・トーナメントを制して米ツアー初優勝を果たしただけに、メジャー制覇へ大きな期待がかかる。「伝統のある大会だし、自分がどこまでやれるか。少しでも優勝争いできるように」と大舞台での活躍を誓う。全英を終えると今季メジャー最終戦の全米プロに参戦するため米本土へ。９月中旬の米ツアー最終戦を終えるまで帰国の予定はない。世界を相手に真っ向勝負を挑む。