松山V圏内6打差!執念で22位浮上
「セガサミーカップ・第2日」(4日、ザ・ノースカントリーGC=パー71)
39位から出た松山英樹(22)=LEXUS=は3バーディー、3ボギーの71で、通算イーブンパーの22位に浮上した。12位スタートの石川遼(22)=CASIO=も71で回り、通算2アンダーで11位に順位を上げた。首位は通算6アンダーで藤本佳則(フリー)、小田孔明(フリー)、山下和宏(ザ・サイプレスGC)、黄重坤(韓国)の4人が並んだ。
松山の意地が詰まった最終18番パー5だった。17番を終えて1オーバー、ボードには56位と記された。スコアを伸ばさなければ予選落ちの可能性もあった中、グリーン右下バンカーからの第3打は圧巻だった。
絶妙なタッチで脱出し、ラインに乗せるとピン1メートルにピタリ。世界基準の技に、大会最多を更新する4312人のギャラリーは沸いた。きっちりと沈めてバーディーを奪い、連日のイーブンパーで締めた。
午後組がスコアを伸ばせず、最終的には22位に浮上。もっとも、米ツアー初制覇後の凱旋試合で納得する内容ではなく、「2日間、しょうもないゴルフをしている」と、自らに怒りをぶつけた。
前半1、2番で連続ボギー。5~7番はバーディーチャンスに付けながら、決め切れない。9番で15メートルのスライスパットを沈めるバーディーで、イーブンに戻したが、流れはつかめなかった。
我慢を重ねた結果は、首位と6打差のV圏内。「カットラインを意識しないといけない順位で、粘り強いプレーができたのは大きい」と力を込めた。
ショット、パットとも「最後の方は感じがつかめてきた」と手応えはある。「しっかりとアンダーを出して、上位にいけるように」。2日間、たまった鬱憤(うっぷん)を北の大地で爆発させる。





