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松島、ノートライも故郷南アとの戦いで意地 将来的な海外挑戦視野!さらなる進化誓う

 「ラグビーW杯・準々決勝、日本3-26南アフリカ」(20日、味の素スタジアム)

 自慢の快足は封じられた。WTBとしてフル出場した松島だったが、ノートライのままノーサイドを迎えた。自陣ゴールポスト前で芝生に左膝を突いた後、両脚を投げ出して座り込み、いたわるように脚に触れた。「いろんな感情がある。もう少しやりたい気持ちも込みで終わってホッとした。ここで終わるのかという気持ちとプレッシャーから解放された感覚になった」と率直な思いを口にした。

 今大会最多タイ5トライを挙げていたが、南アフリカ守備陣の圧力に出足を止められた。それでもチーム最多タイ12回のボールキャリーを記録し、同最多58メートルを運んだ。守備でも果敢なタックルで体を張った。対面だった187センチ、90キロのWTBマピンピに臆せず挑み、ハイボールのキャッチも安定。「あれだけ蹴られてもしっかり取れた。自信を持てる」と手応えも得た。

 守備面は松島の課題で、ジョセフHCから干されたこともあった。昨年4月のスーパーラグビー(SR)サンウルブズ-ブルーズ戦では後半12分に交代を命じられた。指揮官は「タックルミスが多い。タックルできない選手は代えざるを得ない」と手厳しかった。だが、同年6月の日本-イタリア戦でその信頼を取り戻した。「改善が見られ始め、ビッグゲームでも第一級のプレーをしてくれる」と評価を一変させた。

 南アフリカとの縁は深い。ジンバブエ人の父と日本人の母を持つが、出生地は父の仕事先だった南アフリカ・プレトリア。日本に渡った後も中学1年時に南アフリカへ1年間留学した。それがラグビーとの出会いだった。帰国後はずぬけたスピードを生かしたプレーを披露。当時を知る関係者によると「絶対大物になるとサインの列ができた」という。

 奇跡を起こした4年前の対戦でもトライを奪えなかった。だが、4年間の確かな成長も刻んだ。今季はサントリーでプレーするが、「海外のチームからオファーが来れば柔軟に考えたい。行きたい気持ちはある」と将来的な海外挑戦も視野に入れる。まだ26歳。4年後のフランスへ、“フェラーリ”の進化は止まらない。

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