中島イシレリ 赤いマウスピースで勝利掴む「日本もトンガも赤」

トレーニングする中島イシレリ(左)。右はリーチ・マイケル=東京都江東区の辰巳の森海浜公園(撮影・中田匡峻)
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 ラグビー日本代表は1日、東京都内でサモア戦(5日・豊田)に向けて全体練習を行った。プロップ中島イシレリ(神戸製鋼)は、燃える“赤”でチームを勝利に導く。アイルランド戦勝利の直後、プロップ中島が染めた金髪に、赤いマウスピースをむき出しに雄たけびを上げる姿が、テレビやネットニュースで報道された。

 「いつも赤いマウスピース、している。チーム、神戸製鋼が赤だから、日本もトンガも赤、俺も赤、好き」。

 トンガ出身、日本人女性と結婚して、姓は中島。名前のイシレリより「中島と呼ばれたい」とちゃめっ気たっぷりに話す。

 大金星を上げたアイルランド戦。試合終了間際に相手ゴール前でノックオンしたのが、実は中島だった。ワントライワンゴールで同点にされる点差。だが、その後相手のタッチキック(外にボールを蹴り出す)で試合終了となり事なきを得た。

 その瞬間を振り返る。「しまったな。でも、ノックオンしたけど、どうしようかなと。もうしようがない、ディフェンスに戻るしかないと。結局、アイルランド蹴って、蹴った瞬間に良かったなと」。大きな身体を小さくしながら苦笑いした。

 次の相手は屈強FW陣を擁するサモア。「あまり考えすぎず、自分らしく、いつも通り。それ、やっていれば問題ない」とニヤリ。トレードマークの赤いマウスピースをつけて、大暴れする。

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