「ラグビーＷ杯・１次リーグＤ組、ウェールズ４３－１４ジョージア」（２３日、豊田スタジアム）

　１次リーグＤ組のウェールズが初戦でジョージアに４３－１４で快勝し、勝ち点５を獲得した。前回大会８強のウェールズは前半に４トライを奪い、後半も２トライを挙げて突き放した。５大会連続出場のジョージアは後半、強力ＦＷを軸に２トライを返すにとどまった。

　一瞬で相手を置き去りにするスピードと正確なパスワーク。ウェールズがバックス陣の鮮やかな先制攻撃で前半で事実上、勝負を決めた。今年２、３月の欧州６カ国対抗を全勝制覇。史上最高成績を目指すチームが１次リーグ初戦でボーナス点を含め勝ち点５を獲得し、まずは順当にスタートを切った。

　アイルランド、イングランドなどを抑えて欧州６カ国対抗を制した原動力は鉄壁の防御力だったが、この日光ったのは切れ味鋭いバックスの攻撃力。ガットランド監督は「ボールが滑り、コントロールが難しかったが、それでもいいトライがあった」とまずは及第点を与えた。

　１９７０年代に黄金時代を築き「レッドドラゴン」の愛称を持つウェールズだが、Ｗ杯のこれまでの最高成績は８７年の第１回大会の３位。初の頂点を狙う長いＷ杯の旅路が始まった。