ボクシングＷＢＡ世界フライ級王者の井岡一翔（２８）＝井岡＝が保持していた王座を返上したことが９日、明らかになった。大阪市内で会見を行った、井岡の父で所属ジムの一法会長（５０）が明らかにした。

井岡と夏場以降話し合いを重ねてきたという一法会長は「（年末の）試合への準備が間に合わないので、いったん（ベルトを）返上しようということになった。（井岡）本人がスイッチを切り替えたら、来年に世界前哨戦をノンタイトルでやるかもしれないが、それも本人次第。本人のモチベーションがなく、身を引くなら引退式もやる。二つに一つ」と引退の可能性にも言及した。

井岡は今年５月１７日に歌手の谷村奈南（３０）と結婚。結婚後は大阪から東京に住まいを移した。井岡と夏以降話し合いを重ねてきたという一法会長は「結婚してからコンスタントに練習できていない。（井岡）本人がスイッチを切り替えたら、来年に世界前哨戦をノンタイトルでやるかもしれないが、それも本人次第。本人のモチベーションがなく、身を引くなら引退式もやる。二つに一つ」と引退の可能性にも言及した。

東京に移った息子の一翔について「仮住まいでもいいから、試合前に環境を変えてでも（大阪で）やるのがよかったが、環境を変えられなかった。今から準備したのでは大みそかに間に合わない」と説明。

ダブル世界戦のメインイベントでＷＢＡ世界フライ級タイトルマッチが行われ、王者の井岡一翔（２８）＝井岡＝が、３－０の判定で同級２位のノクノイ・シットプラサート（３０）＝タイ＝を下し、５度目の防衛に成功した。井岡は世界戦通算１４勝目となり、元ＷＢＡ世界ライトフライ級王者・具志堅用高氏の持つ日本記録に並んだ。

　この勝利で井岡は世界戦通算１４勝目となり、元ＷＢＡ世界ライトフライ級王者・具志堅用高氏の持つ日本記録に並んだ。「この記録は僕だけの記録ではなく、応援してくれる皆さん、支えてくれる皆さん、フィアンセの彼女あっての記録です」。記録達成の喜びは、ファンや婚約者の歌手・谷村奈南（２９）への感謝の言葉で表した。