日本人初の公認9秒台を出すのは誰だ?最速王を狙うスプリンターたち

23日から陸上日本選手権が始まる。何よりも注目なのは男子100㍍!日本一速い男は誰?9秒台は出るのか?アツい男子スプリンターの戦いに注目です。

公開日:2017.6.23

「誰だか分からないけど、素晴らしいスタートを切った選手がいた」-。世界最高レベルを知るガトリンはレース後、舌を巻いた。彼をうならせたのが、関学大の多田。3レーンを走るガトリンの真横の2レーンで素晴らしいスタートを切ると、70メートル手前までリードした。
 終盤で順位を落としたが「できはよかった。最近好調なので」と多田。「スタートから中盤にかけてはもともと得意」と爽やかな笑顔を振りまいた。
 その後の会見でもガトリンは「ダークホースは多田だった」と“謎のKGボーイ”をたたえた。

銀メダリストのガトリン“謎のKGボーイ”多田修平を絶賛

国内レース日本人初!追い風参考9秒94「間違いなんかなと」

関学大・多田、追い風参考9秒94!国内レース日本人初「間違いなんかなと」

 「陸上・日本学生個人選手権」(10日、ShonanBMWスタジアム平塚)
 男子100メートルが行われ、準決勝で多田修平(20)=関学大=が、追い風4・5メートルの参考記録ながら、電気計時では国内レース初の9秒台となる9秒94をマークした。決勝では公認条件で、日本歴代7位タイとなる10秒08で優勝。世界選手権の参加標準記録(10秒12)を突破し、代表入りに名乗りを上げた。
 電気計時では国内レース日本人初となる9秒台。「ビックリ。間違いなんかなと思った」と、振り返った。

関学大・多田、追い風参考9秒94!国内レース日本人初「間違いなんかなと」

リオ銀トリオに挑む多田「最低でも3位以内、最高でも優勝」

 陸上の世界選手権(8月、ロンドン)の代表選考会を兼ねた日本選手権は23日に大阪市のヤンマースタジアム長居で開幕する。22日は前日練習が行われた。10日に追い風参考ながら9秒94をマークした多田修平(20)=関学大=は大学の授業のため、会場練習には姿を見せず。リオ銀トリオに挑む新星は「好調な状態できているので、タイムは出せる。最大の目標は世界選手権。最低でも絶対3位以内、最高でも優勝できるような走りをしたい」と、日本陸連を通じてコメントした。

リオ銀トリオに挑む多田修平 前日は授業も「最低でも3位以内、最高でも優勝」
2017年6月22日デイリースポーツ紙面

日本記録保持者・伊東浩司強化委員長は「一番力があるのは山県」

 10秒00の日本記録を持つ日本陸連の伊東浩司強化委員長は「ケガのない前提で、一番力があるのは山県」と評する。
 桐生、山県、ケンブリッジ、多田は世界選手権の参加標準記録(10秒12)を突破済みで、3つしかない世界選手権の代表枠を争うサバイバルレース。史上最高のメンバーがそろったガチンコレースが、夢の公認9秒台を生む可能性は十分にある。

桐生と山県の争い!多田伸びしろ魅力!あるぞ夢の9秒台!日本選手権23日開幕

 史上最高のメンバーがそろった日本人最速決戦。夢の日本人初公認9秒台と3つしかないロンドン世界陸上の出場権をめぐるガチンコレースに注目です!

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