天国の母に捧げる筋トレライフ 「Pフィット武庫之荘」と出会い人生一変したベストボディ・白石選手

 ステージで輝きを放つ白石選手
 白石選手(左)とPフィット・三好トレーナー
 トレーニングを行う白石選手
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 ダンベルを握りしめ、亡き母を思う。ベストボディ・ジャパンで2年連続日本大会出場を果たした白石隆哉選手(55)。現在も通うパーソナルジム「Pフィット武庫之荘」に通い始めたことで人生が一変し、ステージで輝きを放つ選手となった。

 会社員として働きながら40代からジムに入会。「効果があるのかな」と正しいトレーニングができているかどうか疑問を抱きながら、ジムに足を運び続けていたという。同じジムに通っていたのが現在「Pフィット武庫之荘」トレーナーで白石選手のパーソナルを務める三好達朗さん。美しいフォームでトレーニングをする姿に憧れていた中、家の近くでパーソナルジムのビラ配りをする三好さんと遭遇。迷わず入会を決めた。

 「(三好さんは)はっきり言ってくれて個人の年齢、目的に合わせて丁寧に向き合ってくれる」。大会出場を決めたのも三好さんのステージ姿を見たことがきっかけ。「自分も大会に出られますか」。高ぶる気持ちを三好さんにぶつけて競技人生のスタートを切った。

 昨年、デビュー戦に向けて4カ月間の減量を開始。母の介護に加えて仕事とトレーニングに打ち込み、理想の肉体を追いかけた。その最中だった。大会2週間前に母が他界。「早くに父を亡くして母をみとることが人生の目標の一つだった。目標がなくなった」。心に空いた穴はそう簡単には埋まらなかった。「(もし筋トレをしていなかったら)ぞっとします。今頃、生きる目標、目的を失っていた」。悲しみにさいなまれながらも、人生の支えとなったのが筋トレだった。

 母との別れを乗り越えて2週間後の大会でデビュー。いきなり決勝進出を果たし、同年に日本大会初出場を決めた。「明るいゴールでした」。デビュー戦まで駆け抜けた壮絶な4カ月が白石選手の人生の糧となった。

 今年は地方大会でグランプリを2度獲得し2年連続で日本大会に出場。競技者として着実に戦績を積み重ねている。「私も大会に出られますか」と会場で観客の人に声をかけられたことも。三好さんの姿に憧れて大会出場を決めた白石選手が、今はその系譜を受け継いで見る人々に勇気を与える存在となっている。

 白石選手は体を鍛える理由をこう語る。「この体は親からもらったもの。産み育ててくれたものを大切にしていく」。健康に体を磨いていていくことがこれからの人生の大きな目標。「今日も元気にトレーニングできていますよ」-。これからも天国で見守る母に、はつらつとジムに行く姿を届けていく。

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