“神の手”でトレーニーを新境地へといざなう。神戸で筋肉ほぐし店「Ｄｅｔｅｎｄｕ（デタンデュ）」を営み、仕事とトレーニングを両立する人々を支えている川岸美波さん。ボディビルダーやプロレスラーなどアスリートからトレーニング初心者まで多様な顧客の肉体をケアし、生活改善やパフォーマンスアップを支え続けている。

　店内に足を踏み入れるとお香の香りがふわりと漂った。ヨーロッパをモチーフにしたおしゃれで落ち着いた空間が心にやすらぎをもたらす。川岸さんのこだわりが詰まったスペースは施術前からお客さまの心身を癒やしていた。

　筋肉ほぐしとは筋肉を手で動かし、可動域や硬直を改善していく施術。正確に筋肉の“芯”を捉える高いテクニックを必要とする。仕事とトレーニングで日々の疲労が抜けない人、トレーニングで伸び悩んでいる人などにとってはパフォーマンスアップのきっかけを得られる施術となる。「技術で（お客さまの）期待を超える」ことをモットーに顧客の体と向き合う川岸さん。施術後にはセルフケアの方法も伝授。睡眠スコアが上がったという声も出るなど、筋肉に特化したアプローチで悩みを抱える人々を救っている。

　「小さい頃からマッサージをすることが好きでした」と幼少期から人の体をほぐすことで褒められることに喜びを感じていた。高校卒業後は一般企業に就職したが、得意を仕事にするためにアスリート向けのスポーツマッサージを提供する会社に転職して腕を磨いた。その後は自身もトレーニングをしていたことから大手ジムでも働き、筋肉と関わる機会が増加。歩んだキャリアを武器とし、２０２２年に筋肉ほぐしの店を立ち上げて独立を果たした。

　当初はマンションの一室を借り、知人を中心にサービスを提供。反響が徐々に広がる中で本格的な店舗を持つべく、２年間は物件探しにも奔走した。徒歩であらゆる物件を周り、ようやく出会えたのが北野坂に構える今の店舗だ。施術の技術、独立後の集客から物件探しと、０から地道に積み重ねた努力で唯一無二の「筋肉ほぐし」を作り上げた。

　施術で筋肉の可動域が広がることで、筋肥大やトレーニングの挙上重量の向上を促進。疲労回復力の向上も促すこともでき、セルフケアでは届かない部分を改善することができる。「年齢を重ねてくると寝るだけでは回復はできなくなってくる。大人の回復力を高めることもできる」と“攻めのリカバリー”が肉体の進化を後押しする。

　「施術を受けたその時だけではなく、次の日、その次の日といいコンディションでいられるように」。筋肉を愛する人々のトレーニングライフをその“神の手”で支えていく。

【Ｄｅｔｅｎｄｕ（デタンデュ）】

兵庫県神戸市中央区山本通２丁目３－１４　林ビル３Ｆ

【ｉｎｓｔａｇｒａｍ】

　＠ｒｓｋ＿ｄｅｔｅｎｄｕ